妖怪×神様ってありなのか
寝落ちが多すぎて困る
さっそく早苗と一緒に暮らすことになったが、まず家族の了解だ。早苗母は諏訪子の説明で納得していた。しかし、早苗父(この時初めて会った)は神様とかが見えるわけではないので、最初は信じなかった。しかし、早苗母が奥の部屋に連れていき、短い悲鳴が聞こえた後、お父さんが出てきて承諾した。青あざが何個かあったが、いったい何をしたのやら。これで住み込みの許可は得たのだが、自分の部屋がなかった。
「早苗、自分の部屋がないから創っていいか?」
「え?創るって言うのはどういう・・・」
「構わない?」
「え、別にかまいませんけど」
それを聞いた瞬間俺は、上の階を作って、そこに自分のスペースを確保した。あんまり広すぎると失礼なので、早苗の部屋と同じくらいにしてみた。入ったことはないので、あくまで想像だが。
「すごい・・・。私の起こせる奇跡とは全然規模が違います」
「奇跡?早苗ってそういうことができるのか」
早苗が割と普通な女子高生だったので忘れていたが、彼女は東方では奇跡を起こす程度の能力を持っている。いろいろとできるらしいのだが、どうもなにかをつくりだすことはできないらしい。
「まあ、向き不向きとかがあるから気にしなくてもいいだろ。早苗は十分すごいと思うぞ」
能力見てないけど、一応励ましておいた。
「ありがとうございます。遊助さんは、やっぱり見なくても相手の実力がわかるんですね!」
なんか変な勘違いをされたが、スルーしておこう。すると、今度は早苗に諏訪子からなにかメッセージが送られてきたようだ。
「諏訪子様がまだ用事があったということです。一緒に行きましょうか?」
「いや、もう遅いから早苗は寝ててくれ。俺一人で行く」
諏訪子がまた俺を呼ぶ理由がよくわからなかったが、とにかく行ってみた。
「廿楽、いや遊助。よく来たね。今度は一人か」
「早苗はもう寝てると思う。で、用件は何だ」
諏訪子は怪しい笑みを浮かべた後、
「そりゃもう、廿楽遊助、きみのことが好きになったからだよ」
といった。最初は冗談だと思った。
「神様が何言ってるんだよ」
「冗談じゃないよ。まあ、本能的に好きって感じだけどね。君がたくましいから惚れた。でもきっとtすぐにお前のすべてを私は愛するだろう。先に一と来た方がいいのかと思った」
「告白ってことで受け取っておく。また明日な」
まともな回答を返す自信が急に亡くなった俺は、今日はもう寝ようと、本殿を足早に去って行った。
また月曜日が来てしまっているのか・・・




