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東方の世界に転生して頑張る的な話  作者: teyu
第10章 幻想郷の転換点
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管理者からのお言葉を貰います

多趣味だとお金と時間が足りなくなる。しかし、一度はまってしまうと抜け出せない。どうしたものか・・・

 とりあえずあの俺っぽい男の正体と奴が行ったことをみんなに話さなければ。どうせ怒るんだろうなぁ。晴明とかが滅しに行きますわ、とか言いそうだ。そんなことを考えながら歩いていたせいか、俺の顔の前にあった物に気がつかなかった。ボヨンッという音が聞こえてきそうな弾力の何かに跳ね返された。

「前も、見えないほど重要なこと考えてたの?まあ、内容は私も知ってるんだけど」

目の前には紫が上半身だけスキマから覗かせていた。

「なんだ紫か、あいつに会ってたんだっけか」

「そうよ。あなたはあいつの片割れだってことも聞いたわ」

「俺を追い出すのか?」

正直今の質問は怖かった。もし、追い出すって言われたらどうしようか。どこへ行けばいいのかも分からなくなってしまう。

「追い出すわけないでしょ。それはみんなそう、あなたのことは全力で守るから」

「自分の嫁に言われるとは、でも気持ちはうれしいよ」

そういうと紫は満足したのち、こんどは真剣な表情で話し始めた。

「本当はあなたにいてほしい、でも幻想郷は私の夢なの。あなたがいれば彼がここを消すわ。だから、あなたには出て行ってもらわないといけないかもしれない。私はあなたの伴侶、でも私は楽園の管理者。私はここを守る存在として決めなければいけないわ。覚悟はしておいて」

やっぱり現実はそうなるよな。紫にはそういう立場もあるから、仕方ないだろう。もしもの時はその時だ。

「楽園の管理者として、これだけは言わせてもらうわ。今までありがとう、できればこれからも一緒にいてほしいわ」

「なんだよ、もうお別れになるのか?」

「先に言っとかないといえなくなる気がして」

紫って俺の前ではゆったりとしてるけど、こうして対峙すると、管理者としての威厳がある。俺はスキマから出てきた紫と肩を並べて、家まで歩いて帰るのだった。

いつもより短いけど、明日はたぶん長くなる。

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