よく知ってる姉妹
コミケ疲れが残る中での仕上げ。
キャサとディエゴはほっといてもそのうちこっちに報告とかに来るから大丈夫だろう。俺はそう思い、ブカレストに行くことにした。アリスの方にも会いたいが、今日はあのヴラドとか言うやつのところに行っておきたい。昔あったときも危ないと感じていたが、最近はそばに魔法使い数人を侍らせているらしい。もしこれが奴の目的に関係があるのなら止めたほうがいい、俺の直感がそう示しているような気がした。
「さて、ここは奴の城の中か。探して話くらいは聞いておこうか」
城の廊下を歩いていると、一人見張りでもしていたらしい兵士が、
「何者だ、どこから入ってきたんだ!」
と迫ってきた。ここは正直に答えよう。
「お前らのところの王様に会いたい。伝えてくれればわかると思うからやっといてくれ」
「馬鹿か、貴様は!われらの主がお前のような庶民を招き入れることなどない!」
「いや、招いてはいないけどまってたんだ」
俺に向かって馬鹿とか言った失礼な奴の後ろには奴がいた。
「久しぶりだな。ちょっとよくない噂を耳にしたもんで、説明してもらおうと思ってな」
「私は吸血鬼になる。娘たちはその代償だ」
娘?前にそんなの居たっけか、
「2人は向こうの部屋にいる。見せてあげよう」
部屋に入ると、そこには、俺のよく知る2人がいた。一人は、青い髪の少し婆くさい服の女の子、、もう一人は濃い黄色の髪に、同じ帽子の女の子だ。
「私の娘たちだ」
2人が奴の方に駆け寄って行った。そしてその後俺の方を向き、
「こんにちは、レミリアです。お兄さん、はじめまして」
「フランなんだよ。食べちゃうぞー」
「フラン、そんな怖いことは行ってはいけないよ。もっとちゃんとあいさつをしなきゃ」
「そうだった。よろしくね、お兄さん!」
「よろしくな、2人とも。俺は廿楽遊助、君たちのお父さんの知り合いだ」
お互いに自己紹介をしたところで、
「そういえば、私はこれから用事があるんだ。いつも遊び相手がいないといっているから、付き合ってやってくれ。じゃあまた」
奴は俺の了解を得る前に消えてしまった。これじゃあ、付き合うしかないじゃないか。俺は2人と遊ぶことにした。
「あの男は私の計画の邪魔になる。早めに消してほしい。最悪娘はどうなってもいい、頼んだぞ」
ヴラドは黒いフードをかぶった4人の魔法使いたちにそういった。
「「「「承知しました」」」」
魔法使いたちはそれをうけ、消えて行った。
「廿楽、君は面白そうなやつだったが、来るときを間違えた。残念だったよ」
ヴラドは廊下を歩きだした。
カリスマっていいな




