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東方の世界に転生して頑張る的な話  作者: teyu
第8章 大陸へ行ってくる
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彼女の名は霧、だったはずが・・・

今日のは何がしたかったんだろうか・・・

 新しく来た女性は魔力がかなり強く、ちゃんと魔法の扱い方を覚えればいい魔法使いになるらしい。俺は魔法に関してはド素人なのでそこら辺はよくわからないが、紫からするとそう感じるらしい。彼女も気づかないうちにいろんなところで情報収集をしている。しかし、俺は一つ聞いていないことがあった。彼女の名前である。これはみんなも気になっていたのだが、結局そんなことはどうでもいいんじゃないかということでうやむやになっていた。しかしいつまでもあなたとか、お前とか君とかじゃ嫌なので聞いてみることにした。

「そういえば名前は?聞いてなかったよね」

ときくと、彼女はうれしそうに

「やっと聞いてくれましたね。みなさんそういうの気にし名方々なのかと思ってました」

「いや、皆聞いてみたいなとは思ってるらしいぞ」

「そうですか、聞いてくれてよかったのに。私の名前は、キャサです。向こうの言葉では霧という意味なんですよ」

「へぇ~、よろしくなキャサ」

「はい!」

霧、金髪。なんか関係があるようでないような気がするのは俺の気のせいだろうか。


 次の日は雨だった。何の因果か、霧が立ち込めていた。

「さて今日も言ってくるか、エルザとかアリスとか元気にしてたかなぁ」

「ブカレストに行くんですか?」

と結局居座ることになったキャサが聞いてきた。

「そうだ。魔法使いとその孫がいてな。ここに来てくれるかなぁ、と思っていくわけだ」

そういうとキャサは目を輝かせて、

「それなら私も行きたいです!私の師以外で魔法使いの方にあったことがないので」

その言葉に玄関は凍り付いた。ほかの嫁はついて行かない、ほかが行かないならと、我慢しているのだ。しかし彼女が行くということになると、これはまずいかもしれないな。

「魔法使いさん。それはだめよ、我慢してくれないかしら?それができないなら・・・」

紫はセンスを閉じてそれでキャサを指した。オーラ的なものがほとばしっているように見える。さすがにそれは怖いのかキャサは、あきらめた、かに思えたが

「そ、そんなぁ。私魔法使いの話し相手がほしかったのに。いいですよね遊助さん?」

と捨てられた子犬のような目でこちらを見てきた。そんなことされたら断れないじゃないか。

「仕方ないな。みんな、こいつは大丈夫だから。連れていくわ」

「なら私も行きたいです!」

文が手を上げたがそれを許すと収拾がつかなくなるので、

「ごめんな。それはだめだ」

とNGを出した。

「とにかく心配するな。ちゃんと帰ってくるから」

と出て行った。


スキマを出て、ブカレストの道を歩きながらキャサは俺に話しかけてきた。

「私名前変えようと思うんです。幻想郷でこの名前は浮きそうなので、せめて漢字とか言うので表せる名前にしたいのですが」

「また急にそんな」

と思いつつ、考えてみた。キャサ、霧。金髪、今日は雨。

「じゃあ霧雨、霧雨なんにしようかな・・・」

霧雨の次が思い浮かばない。流石に魔理沙にするわけにはいかないし、

「じゃあそっちはキャサでいいです。すみません変なこと頼んじゃって」

おいおい、それでいいんかい。

「じゃあ、これから私霧雨キャサって名乗りますね」

「そ、そうか。よろしく」

「はい!よろしくお願いします、遊助さん」

アリスたちに会いに行く道中で、重要なことが決まってしまったような気がする。

キャサは正しい読みとは限りません。ルーマニア語の霧がキャサって言っているように聞こえたので。

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