第二十斬【迎え打ち】
第二十斬【迎え撃ち】
黒狐が待っていると、じきに黒狐の仲間達がやってきた。
「おお増援だ!」
伝助は喜んだ。
やはり人数が多いほうがいい。
じきに偵察隊がやって来た。
「報告します。黒浪連合、嵐山軍団、銀十字隊、狂犬は配置に着きました!」
「ご苦労」
重治が帰した。
すると、じきに騒がしくなってきた。
「ついに来たか…決戦の時が」
幸弘が呟く。
「第一波来ました!」
仲間の掛け声で、五人は一斉に走った。
「行くぞ!死ぬなよ!」
「任せろ!」
重治の叫びに答えた伝助。
五人はちりぢりになった。
「死ねぇ!」
泰隆が一人切る。二人切る。
「清流牙隊なんて、俺達連合軍によりゃあ、ただのゴミ同然だ!」
幸弘が刀をふりながら言う。
既に五人は倒している。
大悟はやはり強かった。
得意の速さで敵を切りまくっていた。
「拙者は、絶対にここを通さん!」
と、仁王立ちをしている。
伝助も刀を振り回している。
重治と一緒だった。
そして、偵察隊が走った。
「報告します!黒狐、戦闘開始しました!」
「よし、来たな」
勝也が言い、突撃させた。
「行け!」
そして、大合戦が始まった。
関谷は得意の大剣でなぎ倒している。
龍之介は小柄な体を利用し、飛び跳ねながら敵を切っている。
驚くべきは庄次だった。
なんと、二人一斉の攻撃が来たというのに、片方は弾き、片方は掴んだ。
「なんだこいつはぁ!」
と、叫ぶ敵の顔面に一発刺した。
鉄心は素手で刀を奪い取り、二刀流で戦っていた。
智治は、相手の腕を確実に狙っている。
刀を落とす者が次々と出た。
大助は越美と協力して、居合いを使っている。
越美は手裏剣で顔面直撃をさせている。
このまま行けば一気に制圧できて、勝てる。
そう思った時だった。
「どけぇ!」
怒鳴り声と共に、仲間がやられた。
「誰だ貴様!」
大助が叫ぶ。
「フン…」