第十九斬【戦闘準備】
第十九斬【戦闘準備】
朝になった。
「おい、起きろ!二軍の総隊長が来たぞ!」
と、勝也の声が聞こえた。
二軍の総隊長は、白百合家の玄関に居た。
鉄心が扉を開けると、二人は挨拶をした。
「おはようございます。銀十字隊の総隊長、長瀬銀河です」
「同じく狂犬の総隊長、阪野英二です」
「あっ、これはこれは、我々なんかの為に!」
と、鉄心がけんそんした。
「我々は、追っ手と別働隊に備えるのですね?」
と、銀河が聞く。
「ええ、それをやっていただけると、非常に先頭が楽になりますうえ…」
「分かりました。では、我々は出来るだけ力を出し切ります」
と、英二。
「玄関話もなんですから、どうぞ」
「あ、悪いですね」
と、二人は玄関から上がった。
そして、広間に行った。
「で、その清流牙隊はいつ?」
「それが…まだ」
しかし、タイミング良く大悟が突っ込んで来た。
「ぁぁぁぁぁぁ!重治師匠!清流牙隊が、もうこの村付近にいるらしいです!!」
「なんだと…」
慌てた大悟に、冷静に対処する重治。
「では…北部地方は潰された、と言う事か…」
銀河が顔を辛くさせた。
「まずいな…」
英二も焦りを見せた。
流石の勝也でも、それはきついようだ。
その言葉を聞き、飛び込んできた。
「なんだとっ!!」
大悟は幸弘を連れて偵察に行くようだった。
「では、行って来ます」
「気をつけてな」
しかし、道中で、清流牙隊の偵察隊と出会った。
「お前ら!!」
「しまった見つかった!!」
大悟と幸弘は走っていった。
「急げ桜井!もしも知らされたら…」
「分かってる!!」
そして屋敷に戻った大悟達は、
「大変です!偵察隊に見つかりました!もうすぐここは襲撃されます!!」
「何だと!?早すぎる!」
焦った鉄心は、急いで配置につこうとした。
すると勝也が仕切る。
「急げ!黒浪連合と嵐山軍団は回りこめ!黒狐は迎え撃て!銀十字、狂犬は身を潜め待機!」
一斉に動き出した。
大悟達黒狐は迎え撃つ準備をした。
「さぁ…かかって来い!!」
大悟、幸弘、伝助、重治、泰隆は構えた。