第十八斬【作戦会議】
第十八斬【作戦会議】
「ではまず、大悟と幸弘が何処に属するかを決めよう」
勝也が言う。
これは真剣な話だった。
レジスタンスとして組織に属するという事は難しかった。
が…
「じゃあ、俺の黒狐に入れよう」
重治が言うが、鉄心が意見を入れる。
「でも、黒狐は…」
「大丈夫だ。改名するから」
いいかげんな鉄心の意見に重治は答えた。
「いいじゃないか、何処にも属しないよりはいいだろう」
「はぁ…」
「よし、決まり。命名、「真・黒狐」!」
そして、作戦を立て、こう分かれた。
黒浪連合
・黒浪鉄心
・宮元庄次
・木佐貫大助
・笹倉越美
真・黒狐
・西郷重治
・五十嵐大悟
・桜井幸弘
・白百合伝助
・西郷泰隆
嵐山軍団
・嵐山勝人
・英田関谷
・脇田龍之介
黒浪連合が圧倒的に少ないので、嵐山軍団から大助と越美を入れる事にした。
「しかし、これでは嵐山軍団が…」
と、大助。
「大丈夫だ、副隊長を入れる」
勝也が言った。
すると、扉から一人の男が出てきた。
「どうも、副隊長の宇喜田智治です」
「じゃあ、これで分けるのはいい訳だ」
と、鉄心が言う。
「次は攻めの作戦だな」
幸弘が言う。
「ではまず黒狐が迎え撃とう」
重治が言った。
「その戦っている最中に、後ろから隠れていた嵐山と黒浪で攻撃を」
鉄心の意見に、
「分かった」
と、勝也。
すると、勝也が言い始めた。
「そうだな…あと二軍入れてみるか」
「え?まだ?」
大悟が聞く。
「すなわち、「銀十字隊」と、「狂犬」だ」
銀十字隊…人数は少ないが、実力者を集めた利き腕のある組織。実力は黒狐と並んだ。
狂犬…嵐山軍団と、この地方で一、二を争った。今は仲間となっている。実力は嵐山と同じ。
「賛成です」
大悟が言う。
「では、銀十字の総隊長と、狂犬の総隊長を呼ぼう」
と、伝助。
「長瀬銀河と阪野英二だな」
「で、その二軍は、追っ手や別働隊に備えてもらう」
勝也の意見に反対は無かった。
「では、翌日、二軍に連絡をいたす。それまで、皆の者、ゆっくり休むが良い」
そう勝也が言い残し、広間には人はいなくなった。
そして、長い夜がやってきた。