第十七斬【仲間集め】
第十七斬【仲間集め】
「はい、実は…」
これまでのいきさつを関谷が話した。
「そうか…あいつらが…」
「だから、今団結して、この土地を守ろうと…」
関谷が意見を述べる。
「…だな、いくらなんでも奴らの好きにはさせんぞ」
「ありがとうございます!」
「ただな…」
重治が真剣になった。
「はい」
「俺の息子も連れてってくれ。なかなかの腕だぞ」
「いいでしょう」
関谷は許可をした。
人数は少しでも多いほうがいい。
「よろしくお願いします!」
泰隆は既に居た。
「では早速、人数集めに行きましょう」
「そうだな」
大悟が賛成した。
「まずは我が嵐山軍団を尋ねましょう」
嵐山軍団は、黒浪連合より強い組織だった。
「紹介します。総隊長の、嵐山勝也殿です」
「…事情は関谷から聞いている。日本最強の清龍牙隊が来るそうだな」
勝也が伝助に聞く。
「はい、それで私達に協力を求めに…」
「分かった。俺もこの土地を荒らされるのはごめんだ」
「俺もだ…」
「私もよ」
そこにはなんと襲撃時に居た木佐貫大助と笹倉越美だった。
「お前ら…あの時の事は?」
ふいに大悟が聞く。
「まぁ…悪かった」
大助が謝った。
「まぁ…いいじゃないか、大悟、今は仲間なんだし」
「うむ…」
次に向かったのは、大悟が潰した黒浪連合元本部だった。
「生き残りがいるんだ」
鉄心が言った。
大悟と戦った時、やられたのは火口と赤川と大門と大畔だった。
「実は、宮元と言う奴が残っている」
鉄心はそう言い、奥の部屋に向かっていった。
「おい、庄次!」
鉄心が名を呼ぶと、一人の男が出てきた。
「はい」
「彼が生き残り、宮元庄次だ」
火口が幹部最強だが、彼は幹部ではなく、黒浪連合の副隊長だった。
「よろしくお願いします!」
庄次は頭を下げた。
「これで、ほとんど揃った訳だ」
「では…先頭に備えて準備をしよう」
大悟の意見にみんなは賛成した。
そして、準備万端、夜_
一部屋に集まり、作戦会議が行われた…