凛
掲載日:2026/04/23
(短歌)
たまという
理容の店があった町
ここがふるさとゆのさとの春
おぼろ谷
幽玄色の輪郭が
消え入るほどの田園風景
おまち堂
かき氷なら海をみて
頭痛を共感しながら食べあう
ドリームが
夜の高速道路ゆく
凛とした目で三日月をみる
蒼白い
イルミネーション軽々と
飛び越し走るあなたのもとへ
闇よりも
濃い黒の色ちょっとだけ
勿体無いけど君の「天使さ」
悲しみを
礎石に据えて作られた
大人みたいと自己卑下するな
涼しげに
春風に乗りやって来る
赤いポストの中のレターよ
ただ愛が
ここに在るのだそれだけを
君の静脈だけに刻んで




