序章「始まる前の日常」
フィクションです。
内容、登場人物名など一切現実には存在しません
今日も空は曇っていた・・・・・
いや、曇っているというより冬空と言った方が適切だろう。
季節も秋から冬への転換期で、秋空もすっかり見れなくなった。
春、夏、秋、冬と変わっていくこの国の四季を感じるのは好きだった。どの季節も好きだった。
「ふぅ・・・」
今日も高校の授業が終わり、いつもの帰り道を歩いていた
放課後になると、教科書をカバンに入れ、すぐに家に帰るのが俺の「日常」だった
ただ、いつもと違うのは心にモヤがあることだろう
「進路希望ねぇ・・・」
今日、昼休みに進路室に呼び出された
「いい加減お前も受験する大学を決めろ。いくら二年生でももう冬だぞ?」
「まだ冬じゃありません。晩秋ですよ? 僕はもう少し将来について考えたいんで待って貰えませんか?」
「そう言って結局今も決まってないだろう? 明日までに決めろ。いいな。」
そう言って進路希望書をまた渡された。
そして今、俺はそれを見ながら歩いている
「大学って何だろうなぁ」
いつも通り授業を受け、いつも通り帰る・・・こんな日常がまた続くのだろうか?
中学も高校も結局同じ、また大学も同じだろう
そう思いながら道を歩く・・・・・
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ぐにゅ
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「ん?」
何かを踏んだような気がした・・・・