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鼻を明かす・エピローグ
トワは微笑みながら宝玉を介して結末を見つめていた。
傍には骨と皮ばかりになった魔獣が横たわっている。
「ケイのお母さん、今までお疲れ様でした」
現魔王は無表情のままだが、心はずっと泣き続けていた。
ケイには母の愛を伝えられたが、アイには伝えさせてはもらえなかった。
ウルは元々、何を考えているか解らない子だったけど。
何よりも、目の前にいる閻魔のことが怖かったから。
「長い間、歯車となって魔物へ母の愛を与え続けてくれました。
よって、来世の貴方には色んな方に愛を与え続ける役目を与えます。
その中にアイとウルも含めてあげましょう」
それは、彼女の望みとは程遠かった。
だが、トワを殺しかけた記憶があるだけに、その決断に逆らう気は無かった。
宝玉を介して、ケイが2人を選択し、断罪したことを知る。
だが、それがケイの望んだ結末に繋がるのか、までは彼女でも解らない。
ただ、彼女は手を合わせて祈る。
―― 貴方の願いが皆の幸せに繋がりますように。
というわけで完結です。
書きたかったことは全て書けた、はず。
ご清覧いただきありがとうございました。
【追記】
新作、上げました。虫苦手な方、ご注意下さい。
「吾輩はGである ~思考する妖精さん」
https://ncode.syosetu.com/n0239ke/




