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61.帝王総進撃

前回のあらすじ:ヘンテコ怪獣のヘンテコ話も、特撮と演出で異様な迫力を持たせられるもので。

 創世教会総本山のクーデターは、本来ならグランディア大陸を二分三分させ、各国を相争わせる、実に悲惨なドラマの幕開けとなる筈であった。

 本来の教皇は処刑され、帝国貴族に食い込んだクーデター派と、コンクラベ派を支持するダキンドンとの戦いになり、更にボーコックがダキンドンを攻め、西の果てフロンタ王国は影響力を高めるため帝国とダキンドンに牽制を掛ける。大陸中南部が混乱し、大陸北部との往来も断絶し、対立する。


 当然厖大な物資と人員が消耗され、折角凶作から立ち直りつつある大陸中部は南に北に難民の群れを吐き出し、行く先々で争いが、奪い合いが、殺し合いが起きる。

 誰だこの地獄絵図を考えた悪魔は。デマゴギーではないな。あいつそんな頭良くないし。まあ、奴を利用しようとした逆賊枢機卿達も、つるんだ帝国貴族も軒並み処刑された。悲しいかな、その家族も処刑された。今まで、甘い汁を吸っていたんだ。弁護出来ない。

 敢えて言うなら、それまで何とか回っていた大陸西部が、気候の寒冷化による凶作で社会に淀みが生じた、ってところだろう。

 その淀みとは即ち、何十万という死。ステラも、ヤミーも、ミッシも、その内の僅か一人一人に過ぎなかったのだ。


 この、大陸全土を地獄絵図に塗り替えるところだったのを救ったのが、目出度く聖女に認定された我等がオーティー!イェー!ワオー!である。

 

 僅か1ケ月、しかも人の往来が激減する冬の間に、電光石火作戦を敢行し切ったのだ。


 リベラ卿やオレンジャー卿、兵站将軍や有力貴族と和解し協力を要請し、国内の治安や難民の帰国援助を行った。

 更に帝都と王都を何度も往復し、帝国とフロンタ王国のちょっかいを牽制した。正に八面六臂の活躍を見せていた。

 勿論、リベラ卿、オレンジャー卿、そしてテイソさんのシナリオを、オーティーは半分理解し半分解らず、聖女の微笑と威厳を使い分けて演じ切っていた。

 そのお蔭で総本山の逆賊は一掃され、その富は教皇に集中…される事なく、教会領は各貴族領に編入された。そしてクーデター派とつるんでいた貴族の領土も帝国直轄地に召し上げられ、そして皇帝に忠義を尽くす貴族に配分された。


 この、極めて短期での事態終結に、フロンタ王国も「介入する余地なし」と早々に判断し、「味方した方が恩を売れる」と使者を出した、という訳だ。


 最悪のタイミングで最悪の選択をしたボーコックだけがダキンドン侵略を企んだが、国境を隔てるノキブル川が雪解けで水量を増し、渡河出来ない状態で足止めされ、国内から徴発したなけなしの兵糧を虚しく消費し、撤退し、一部の兵は盗賊となり自国の村を襲った。

 無茶な命令の下、川を渡った兵は大部分が溺死し、僅かにダキンドンに辿り着いた兵も、かつての難民発生時に自衛を決意した付近農民の手で一人ずつ確実に始末された。

 ボーコックは5千の兵を新教皇イノセント5世のために派遣したものの、首だけとなった幼帝の姿すら見ることも無く、壊滅した。国王はその事実を伏せ、総本山を守護したと嘘を宣言し、完全に大陸の他国と断絶する事となった。


 総本山と帝国は、ダキンドン王国に、返しきれない恩を受ける事になった。

 だが、かの傑物キオミルニ31世はその程度で沈黙する人物ではなかった。


******


 城は、城下の駅とその周辺は賑わっていた。

 今や城は森に捨てられた子供だけではなく、ドワーフの里から入れ代わり立ち代わりやって来る技師、辺境伯領だけでなく王都、帝都からもやってくる商人達数百人を加え、それなりの町となった。

 結婚し、成人した娘達が夢見た「自分の店」もフル回転、いやそれどころではなく、宿屋が大量に求められていた。

 私は三之丸に「空間複写チェー…」「待って御屋形様!」「え?」

 子供達は、自らの手で、時にアンビーの手を借りドワーフ達の手を借り、大人数を収容できる旅籠の建設に取り組んだ。

「この辺、どんだけ掘ったら温泉でるかの?」「大体ここに500m」「よし任せろ!」新しい宿、二之丸病院を模したホテルが三之丸駅前に建つ。

「この森の木で出来たお店は馬出門前に並んでるでしょ?駅前は、石造りでお客さん達の街に近いものでもいいんじゃない?」

「あんたが王都っぽい街に住みたいだけでしょ?」「ばれた?」「「「あはは!」」」

 などと笑い合う少女、いや、立派に成人した女達は、王都風の、駅舎や駅前ホテルに合わせた偽洋風の街並みをデザインしていた。

 それらの夢は、ドワーフ達の恐るべき建築スピードで忽ち形を現した。


******


「御屋形様!辺境伯だ!」出城からの報せを受け、ダンが二之丸奥の院に駆け込む。のんびり寛いでいた妻達が、深いため息を吐く。

「あ~あ、来たかぁ」「何が来たんだよ?」「世界中の王様だよ」


…「世界の」「王様?」「「「ええー!!」」」


******


 こういう話だ。

 オーティの活躍で大陸は安定を取り戻した、それはいい。

 だがこのままでは帝国の上にダキンドンが立ってしまう事になる。そんな事許せば帝国貴族がダキンドンに寝返る態度を取りつつ、皇帝の権威を脅かそうとする。対峙するフロンタ王国も、ダキンドンの名声を出汁に帝国を揶揄し、外交的優位を探る。新たな混乱の幕が開ける。


 これに対し、キオミルニ31世は、「みんなで仲良くしようじゃないかー!」と能天気な風に、総本山、帝国、ダキンドン、フロンタの首脳陣を終結させ、相互不可侵条約を結ぼう、と画策したのだ。それも「帝国はダキンドンを総本山へ案内してあげた」「大陸の混乱からフロンタを守ってあげた」と恩着せがましく。


 それが紆余曲折の上、「この騒動の影で動いてた魔の森の城に集まろうぜ!」てな事になってしまった、そうだ。


******


「ま、まさか私が皆を呼べる城に~なんて言っちゃったからこうなっちゃったの?!」

「ステラの夢が叶ってよかったな」

「いやいやいやよ!なんか私ヘンな何かがあるのかな?あのおっきなお寺作って偉い司祭様呼んじゃったり何なのかなあ?!えー!!」

 珍しくステラがパニクってる。


「それでも、このお城のお蔭で、世界中が争わなくなってくれたら、とっても素晴らしい事かと思いますわ」

「そ、そうよ!世界がみんないい人で、戦争なんて無ければいいのよ!」ステラ、ユミさんか?

「そうは行くまいて。この会議自体が戦争じゃけ」「何で?」

「結局、帝国は他の国に舐められん様威張りたいだけじゃ」

「アンビーの言う通りだ。だが…」「じゃが?」

「フロンタ王国は『聖女のお蔭で平和になったから、ダキンドン王国でやるべきだ』と反論した」「ほう」

「色んな困難が収まった上に、帝国に穀物や酒を吐き出したダキンドンには、帝国やフロンタの貴族を接待し、贅沢な持て成しをする余裕は無い」

「じゃあ何でフロンタはそんな無理を言うの?」

「国際会議を潰したいんだ。向こうから見たら帝国もダキンドンも疲れている今の内に、自分の国を優位に持って行きたいんだ」

「は~。この世がみんないい人で、なんてそもそもありゃしないもんだねえ」

 諦めきった顔でオイーダが嘆く。


「フロンタにしても自分に関係ない所でダキンドンと総本山が勝手に揉めて、その隙を突いて何か美味しい所の一つでも欲しくなるってもんだろう。それをむしり取るのが、フロンタの人にとって、いい王様なんだ。いい人って、国によって、場所によって違うんだよ」

「戦争なんてなくならないねぇ」

「そりゃそうよぉ~。私達の里みたいな小っちゃいとこでも、ミナトン共は男同志殴り合って女を犯して、女同志だって強い男に取り入ろうとしてねぇ。

 御屋形様のこのお城は、本当に。天国なのよぉ…」プリン、辛い昔を思い出させたか。ごめんな。

「じゃあ、ステラちゃんの言う通り、そいつ等ここに集めたらいいッて事スかね?」

 ニップが無邪気に正解を打ち出した。

「ひー!ややややそんなそんな!」ステラの顔が段々青くなる。

「あのなあニップや。あんたの純な気持ちは解るで。じゃが…

 この世の贅沢を煮締めたみてぇな!王族貴族が五万と集まったら!城は破産じゃがあ!子供らが喰う飯も儂等が飲む酒も!城の天守も櫓も!色んな夢を持っとる子等も、全部欲深い化け物みたいな連中にむしり取られてしうまうでー!!」

「ヒぃ!あ、アンビーちゃん、すまんっス!」

「はあ、はあ、いや、あたしも叫び過ぎた。ごめんなあ」

「去年王都に行った数日ですら、この城の子供達が買われそうになりました。アンビーさんの御心配は、その時から続いているんです」

 ウェーステが、アンビーに寄り添う。ニップもアンビーの膝ににじり寄る。


「だがね、ニップの、ステラの、とっても純粋な考えこそ、今回の要望そのもの、正に正解だ!」

「「「え?」」」「え?そうなんスか?いや~アタシって天才?照れるっすよ~」

「表向きはそうだ。

 リベラ卿もオレンジャー卿も、『この騒動をまとめ上げたのは聖女オーテンバーと、陰で支えた魔の森の城。だから、魔の森の城で平和の誓いを固めよう』と持ち掛けるって訳だ。」

「じゃが、飲み食い顎脚こっち持ち言うんは?」

「アンビーの懸念を、上手く奴等にお持ち帰り頂ければ、この世界は『奴等』とも戦える」

 空気が凍った。

「御屋形様!」「奴等…」「とうとう来るのですね?」「もうちとのんびりしたかったがぁ…」


「先ずは、王国や帝国、総本山にフロンタの要望をよく理解した上で、反撃の穴を見つけよう。そして、アンビー」「任せぃ!」「うん」

 妻達の顔が明るくなる。

「ハンマー王とベロー王妃に、お越し頂けるのか!何とも光栄の極み!」「親父こないだ来たがぁ」「くっ!そうだった!」「「「あははは!」」」仲良しさんだな。

「王国も帝国もフロンタも、ドワーフの技師達は無視できない。彼らの技を統べる王にも、降臨頂こう!」「酒の貸しを、キッチリ返させるでぇ!」「アンビー殿は父親遣いが荒いですぞ!」「クッコも王妃様に会いたいでしょ?」「ほぇ?あ、ああ。そうだ。あの美しく優しい母様に…」

「私も会いたいわ!」「わたくしも!」

「城が歓迎できる最大人数は各国10名、お零れに与ろうとする有象無象は護衛できないから魔物の餌になって貰う旨返そう。そして、饗宴の対価はキッチリ頂く、この後の戦いとは別に、だ」


「その、戦いが終わったら、私達、どうなるのかな?」心配そうにステラが聞く。

「のんびり、好きに暮らすさ。本当は今すぐにでもそうしたいけど、そういう訳にもいかないしね」

「色々面倒ね…でも、世界中の王様に会えるなんて、一生に一度しかないもんね!」嬉しそうだ。ステラは意外と上昇志向があるのかな?

「次が片付けばな。…そうだね。皆が、のんびり、自分の生きたい道を生きる事が出来る。もう二山、いや目の前のを入れた三山だ!」

「えれぇ話じゃのぉ」

「御屋形様、私達は兎に角、城の子供達に害が及ぶ懸念は無いのでしょうか?」

「無い。一人も人生の邪魔をさせやしない。むしろこの機に多くの事を学んでもらう。

 この大陸、いや、この世界初の国際平和会議の目撃者になるんだ!一生誇れる宝にしてやる!」


******


 やっぱり辺境伯が持ち込んで来たのは、護児城での国際会議だった。

「必要な物資、食材や酒、来賓の収容施設が無ければこちらで突貫で造らせる」

 よりによってまた覚悟亭だ。亭主も、女将も、客が辺境伯というのですっかり縮こまっている。が、腕は確かだ。酒も旨い。

「これ、ウチの駅舎を観察して書いた設計図か。よく考えてくれてるなあ」

「城から買った紙全部を、三回くらい使い回して書き上げた計画だ。」

「書き上げさせた、だろ?レンドリーに」

「ばれたか!だがこの計画、金の半分はオレンジャーの爺ぃから吐き出させてやったぞ、この俺様が!」

「あの爺さん相手に…」

「半分って言ったのはダキンドンの担当する分だ。このまま皇帝に美味しいとこ取りされた上、飲み食いだけこっちに出させられてなるものか。全部各国で案分、城は場所だけ借りるって寸法だ。どうだ?」リベラ卿、そうなる様に手を回してくれたんだろうな。素直に、有難い。


 だが。

「そんな条件でよく各国首脳が納得してくれたもんだな?」

「ただでさえこの城には、大陸全土の大混乱を回避して貰った恩がある。その上、子供達500人だけで生きているこの場所にだ、帝国に王国に総本山の、贅沢三昧のケツを持たせるなんて外道な話は許されんだろ!

 …ってねじ込んだ」

「で、よく決裂しなかったもんだな」

「それがなあ、帝国、というかキオミルニ帝は超乗り気なんだ」

「あ。あれか?国際会議とは別に、噂の魔の森の城に行きたいって?」

「当たりだ」「子供か!!」「フロンタ王もだ」「子供ばっか!!」

 そうだろうなあ。帝国にしろフロンタにしろ、確実に優位を確保したいなら、二国間条約を取り交わした方が堅実だ。

 それを前例の無い多国籍条約なんて話にするのは、正気を疑う。


「国際会議って発想自体、400年ブっ飛んでるしなあ」

「具体的な年数だな?」

「頭角突き合わせてる国々が、お互い対等に会議するには、もっと色々な問題が整理されてく必要があるんだよ。平民の知識が増え、情報の伝達が早くなり、教会の権威が弱なり、王や貴族だけでは政治を動かせなくなって、各国が話し合う必要が出来る、とかね。それにはざっと400年掛るんだ」

「ほぉ~う?魔導士様は、歴史を見て来たみたいだな」「見たさ。嫌という程」「え」

 暫くリベラ卿は固まった。


「まいいや、喰う寝る物と飲む酒が用意出来れば、あとは人数か」

「列車の定員を上限って理屈はどうだ?」

「往復させろとか言ってこないか?」

「いや、あれは結構多くの貴族がビビってんだ。アレに乗りたい奴は頭おかしいってね」「ははっ。そりゃそうか!」

「キオミルニ帝なんてそのオカシイ組の筆頭だぜ!」「「ぶわはっはー!」」

 ワロタ。なんだか唯のサラリーマンの飲み会みたいになって来たな。


「待て」「何?」

「教皇様は乗ってくれるのか?」

「脂汗流しながら、『神がお召しになるのなら、焼けた鉄の馬車にも乗る』とお覚悟をお話になったそうだ」

「そうか…せめて車内ドリンクは奮発しよう」「俺の分もな」「じゃあビールで」「待てい!ヴァンムス!さもなきゃ一番いい日本酒で!」おお日本酒ファンが増えてる様だ。


「フロンタも鉄道を欲しがるだろうなあ~」「ああ、費用折半の交換条件に鉄道の延伸をせびって来ている」「ダキンドンに?」「いや、ウチには魔の森の城に取りなしてくれってせびってる状態だ」

「まあ、条件次第だな。いずれ、遠かれ早かれ必要になる」「そこまで他国の世話なんてすべきか?」

「もう、グランディア大陸は、お互い別の国、なんて言えるものじゃあなくなるんだ」

「…あんたにゃ、俺たちの見えない物が見えてるんだろうな」

「リベラ卿。私はな。貴方達の幸せを願う。もう他人じゃない。オーティーのいる王都も、オレンジャー爺さんの領もそうだ」

「善意の大盤振る舞いだな。美人な奥さんと可愛い子供達を疎かにしちまったら本末転倒だぞ?」

「もう、そういう次元じゃないんだ。この大陸全体が、前代未聞の戦いに巻き込まれる。この城だけ助かりゃいいなんてレベルじゃない、数千万人規模が殺される、残虐無残な戦いが待ってるんだ」

 リベラ卿の飲む手が止まった。


******


 翌朝、私とリベラ卿は各国の宿泊施設、参加人数と招待候補、鉄道運行のダイアグラム(運行図表)、席次等の素案を考えた。

 妻達と城の子はその素案を実現するTODO表を考え、必要動員数、必要物資と換金した際の予算を計算した。


「御用貴族共なんかがゾロゾロ付いてきたら、魔の森に叩き込むか?」

「惣構えに天幕張ってお泊り頂こう」

「いっそあの南のデカい聖堂に天幕張って泊って貰ったら?」

「あそこに温泉ないんだよ。掘るか?」

「寺に泊まって温泉か。隣に酒蔵もあるしカニが欲しいな。なんて言ってる場合じゃねえ!金魚の糞は立入禁止だ!」


 かと言って臍を曲げられて欠席されたら国際会議というそもそもの目的が台無しになる。

「嫌でも来たくなる様な案内状を描いたらどうでしょう?」とコマッツェ、ミムラタ。城の景色、宿泊施設を、カラーで印刷した案内状に描いて送る、という計画だ。早速多色刷りの絵を持ってくる美術組。

「これは…駄目だ」とリベラ卿が震える。

「えー!」「何故でしょうか?」悔しそうなコマッツェ達

「参加希望者が無茶苦茶増えるだろうが!」「そっちですかー!」

 だが、採用となった。そもそも王家が参加したくなったら、部下なんか切り捨ててくるだろう、って目論見で、本丸御殿や温泉、畳と布団の寝室、天守や櫓の絵が刷られる事となった。その大部分は、既に彩色版画の試験用に出来ていたものだ。


 昼に軽食を挟み、引き続き私はリベラ卿と全体計画に取り組み、妻達には城の役職の整理を頼んだ。

 今までナントカ組とか言って、仲間内で動いてもらった城の仕事分担を整理し、責任者を決めた。


・城主=護児城最高責任者 魔導士タイム


・育児部長 城主夫人ステラ

・育児部補佐 城主夫人オイーダ、城主夫人イーナム、城主夫人ジーミャ

・育児部料理課長 ヤミー

・育児部料理課補佐 城主夫人ドレス


・産業部長 城主夫人アンビー

・産業部印刷課長 コマッツェ

・産業部縫製課長 オーリー


・学校部長・儀典部長兼任 城主夫人ウェーステ


・儀典部長補 城主夫人モエ

・儀典部音楽課長 ムジカ

・儀典部音楽課長補 テンポラ


・病院部長 城主夫人マギカ

・病院部衛生課長 モネラ

・病院部衛生課長補 シリン


・防衛部長 ダン

・防衛部教育家長 城主夫人クッコ

・防衛部出城課長 ゲン


・農耕部長 アグリ


・法務部長 ジョー


 彼等、彼女等を中心に、仕事の分担が割り当てられた。

 大変なのは、モネラやコマッツェみたいなマルチプレイヤーだ。天才は複数の異業種に活躍して貰って来た。

 しかしその才能依存は一旦断ち切り、責任ある部分の仕事に専念して貰う事とした。まあ、休日に助言する程度ならいいけどね。

 そして、プリン達ミナトナは、「肩書なんてぇ。いやぁ~ん」だそうである。相変わらず、小さい子供達の世話をしてもらうのだが、あくまで肩書なしだ。

「いっそ清々しいわね!プリンさん達らしいわね!」とステラ。


 大変なのは、これから対外的に法律を纏めるジョーだ。とはいえ大体護児城の各諸法度(法律)を明文化して子供達にも教えるレベルになっているので、あとは国際条約に即した法律を纏めるだけだ「だけってレベルじゃないですよー!」

 すまない、優秀な人材を城の外からスカウトするから。


******


 グランディア大陸初の、国際会議に対する護児城からの提案を纏めたリベラ卿は、

「この一生の大仕事が無事完了したら、俺は死んでも後悔はないぜ…って言いたかったぞ!」と含んだ言い方をする。

 そうだ。リベラ卿は最初は、故郷の地から、辺境伯による鬼畜外道の収奪地獄を打倒できれば死んでもいい、そう覚悟して戦っていたのだ。

 それが今では大陸全土の命運を背負ってい、この後の戦いに備えなければならくなっているのだ。歴史上初の国際会議という重責も、その前段に過ぎなくなってしまったのだ。

「俺は死にはしない!負けはしない!タイムよ、一緒に戦うぞ!」

「勝つために戦うか。そして俺は飲む、どこまでも!」

 酒は、俺の刀だ。


 城と城外の南方を結ぶスーパートレイン(庭園鉄道)はシン・スーパートレイン(軽便鉄道)に敷き直された。線路の大きさも重さも、格段に向上した。

 城を後にしたリベラ卿は、大陸の命運を掛けた計画書を手に、辺境領都ガーディオンへ、そして王都シャトー・ダキンドンへ、更にミデティリア帝国帝都マンナへと走っていく。

 魔物が徘徊する森も随分と重要になったものです。


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