何もしてないのに!
ひとまずボスを狩りに行こう。ここのフィールドには猪系のモンスターが多い。多分ボスも猪だろう。
シルフの【ハイウインド・アクセル】でクソみたいに速い速度で移動しているが、見落としとかないだろうか。
「しっかし全然見つからねぇ。シルフ、見落としはないか?」
『ないよ~!風を観てるからね~』
風を観る?なんだその厨二チックな言葉は。
「ブモォォォォォォォォ――――――」
「お?これはボスの鳴き声ではないのか?」
鑑定眼!!
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種族名:レッドボア
種別:ボア
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わっかんねぇ。ボスかどうかぐらい出してほしいもんだね。
「とりあえず殺す。シルフ、風魔法!」
『おーけー。【トルネード】!!』
「ブモォォォォォォォォォォォォォ―――――!!!」
うっわ、あいつ打ち消しやがった。死と再生取り出してと。
「シルフ、エアカッター!『ブレイク』!!」
『わかったー!【エアカッター】!』
「ブゥモオオオオオォォォォォォォォォ!!!」
一撃でした。
トルネード打ち消すってやばいな。阻害系に耐性クソ高だったのかな?
「ナイスシルフ!戻っていいよ」
『ん~!楽しかったからまた呼んでね~!』
フォース、到達!
「キミ、エイト君じゃないかい?」
「は?」
道具屋で物を見ていた時に声をかけられた。
「エイトですが何の用ですか?」
「いやいや、怪しい話じゃないよ。キミをうちのクランに誘いに来たんだよ」
は?何をおっしゃっているのこの人。目立つこと何もしてないんだが?
「自己紹介が遅れたね。ボクはMF。クラン『世界の探究者』のリーダーさ」
は?
ようやく主人公と人を接触させることができたよう