凶悪な森の話
ドラゴンの話を聞いた翌日。
ダンジョンは進入禁止の立て札。常時、2人の見張り組が立つようになった。
何も知らないものがダンジョンに侵入するのを防ぐため。
もう一つはダンジョンから這い出てくるものを見張るため。
「非常にマズい。マズ過ぎる。」
ギルドマスターのナポリはギルマスの個室で頭を抱えていた。
「どうしょう。どないするか?」
「唸ってばかりでどうするんですか?ギルマス。」
秘書のヒナギクさんは宥めている。
「商業都市ピサモには連絡した。あとは討伐組がいつ来るのか?だな。」
「あとは・・・今いる冒険者の強化だな。」
その頃、凶悪の森のはしでエルザとヨハネは剣の修行をしていた。
「うりゃ!とりゃ!ふん。」
「と。と。ほ。」
エルザの攻撃をヨハネは軽々と受ける。
「パーン」とエルザの剣を弾き飛ばす。
クルクルと剣は飛んでいき3メートル先の地面に刺さる。
「はあ、はあ まだまだ。」
地面に刺さった剣を抜き。
構える。
「さて、もう一本で昼にしょう。」
「はあぁぁっぁ。 ふん、ふん、ふん、とう、や、うりゃ~。」
と剣を振るエルザ。
それを横目に見ながらスズは魔石との同調を行なっている。
最近、魔石の中で魔力がグルグルと蠢いているのが分かるようになった。
「よし。【ファイヤ】!」
火の玉が岩に向かって飛んでいる。
ドーンと大きな音がする。
「ん?凄いなスズ。成長したじゃないか」
ヨハネはエルザの剣を受けながら喋りかける。
「くそう。強い。」
エルザは肩から息をしてる。そろそろ限界なのかも。
「どうじゃ。久しぶり2人でかかってこないか?」
ヨハネはポーンとエルザの剣を弾き飛ばす。
「あ~あ。剣が・・・」
エルザの剣がスズの目の間にコロコロ転げる。
「エルザ姉。はい。剣。」
エルザは剣を受け取ると、スズに言う。
「スズ。作戦Aでいくから。」
「作戦A? 作戦Aてなに?。」
スズの頭に❔マークが浮かぶ。
「作戦Aはノープランだ。あたしが目で合図を送るから!いくよ。」
エルザはヨハネに向かって走り出す。
「え?ちょ 待って」
スズは釣られて走り出す。
「きたか。」
ヨハネはエルザの剣を捌く。とスズの火の玉が飛んでくる。
「おっと。よっと。」
軽くスズの火魔法をかわす。
と、エルザの剣が飛んでくる。
剣・魔法・剣・魔法と交互に飛んでくる。
うん。まだまだだな・・・と思っていたらエルザが攻撃をずらしてきた。
魔法攻撃とほぼ同じタイミング。若干遅れて剣を撃つ。
「なるほど、同時ではかわせないタイミングか。ならば。」
とヨハネは魔法攻撃は同じ魔法で攻撃を相殺させ、エルザの剣は受け流す事にて、直ぐに攻撃にはいる。
とエルザの首筋にて剣は止まり。
「今日は此処までだな。さあ、ご飯にしよう。」と話しかける。
「ぷふぁ~。息が止まった・・・」
エルザは跪く。
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今日の朝食は。
ベーコンとキャベツのスープにヤモ鳥の卵の目玉焼き。
それに、固パンだ。
固パンはそのままでは固くて食べずらいのでスープに浸して食べる。
それで、今日は市場で買い物。昼からサーニャさんの処で文字と数字の勉強だな。
ヨハネはスズとエルザに話しかける。
「そうよ。買い物は野菜と薬草。あとは何かいる?」
スズはスープに固パンを浸してならヨハネに聞く。
「あたしは、アンさんところのお菓子が食べたい。」
「エルザ姉には聞いてない!」
「そうさなぁ・・・特にないが・・・近い日に商業都市から冒険者がくる。あんまり、市場にながいはしない方がいい。」
「ダンジョンの封鎖の件?。」
「そうじゃ。」
「やっぱり。ドラゴンの話は本当なの?」
エルザは目玉焼きにフォークを刺して2つに切る。
「ああ。本当じゃ、本日、解禁礼がでた。」
ヨハネは固パンをちぎる。
「じゃ、じゃあ。ドラゴン出てくるの?」
「さぁ。分からん。分かっているのは鳴き声を聞いただけ。」
「まずは、調査だな。」
「ふ~ん。」
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ダンジョンの奥深くでは大きな。とてつもなく大きな生き物が地上に向けて歩き出していた。




