凶悪な森の話
翌日、マサラのパーティが救出された。
3層目の奥に洞穴を作り、入り口を塞いで隠れていたらしい。
3人ともに命に別状はなく、軽い脱水症状レベルだった。
「オロチ討伐とマサラ救出成功を祝して乾杯!」
「「「「 乾杯‼‼‼‼‼ 」」」」
中央のギルト隣の飲み屋兼宿にて祝杯を挙げる
みんなでエールを飲みながら豪華な料理を食べる。
本日は、チーズと生ハムのサラダが山盛りに積まれ
イノシシのウィンナー入りのポトフ
ウサギの香草焼き
メインディシュはオロチのステーキと唐揚げになる。
オロチの肉は、そのままだと固すぎて食べれない。
皮を剥いだオロチの肉とすりおろしたタマネギ・を炭酸に3時間漬け込む。
そうすると自然に柔らかくなる。
味は高級な鳥の味に似ているがオロチの方がもっと濃厚な深い味がする。
しかし、ものがモノだけに滅多に食べれない。
そうするうちに〆のカルボナーラうどんが出てきた。
「あ~本日の飲み代は俺。マサラ持ちだ。みんなありがとう。愛してるぜ。」
マサラはジョッキを掲げて皆に挨拶をしてまわる。
この手の事態で、全員無事で討伐・救出が成功するのは稀だ。
それを、みんな分かっているから、尚の事に上機嫌になる。
まだ時間が早いためエルサ、スズも来ている。
エルザはカルボナーラうどん。スズはポトフを夢中で食べている。
「こらこら、エルザ、そんなに急いでたら喉に詰まるぞ。スズもスープは静かに食べるもんだ。ズルズルいわすでない。」
ヨハネは2人を注意しながらエールを飲んでいるが、怒っているの非常に上機嫌だ。
スズは「はーい。」と返事をするも、エルザは急いでお代わりを取りに行く。
そこに、マサラがやって来た。
「ヨハネさん。今回はありがとうございました。ヨハネさんがいてくれたから俺達は此処にいる。じゃなかったら今頃はオロチに喰われれていた。」
マサラは深く頭を下げる。
「うむ。しかし、オロチが上層まで上がってくるとはな。中層、もしくは下層で何かが起こっているやもしれんな。」
「ギルマスにも同じような事を言われました。」
マサラはヨハネの前に腰を下ろすと小声で喋り始める。
「実は、オロチに会う前に、ドラゴンの鳴き声聞いたんですよ。最初はオロチの鳴き声と思ったんですが、逃げている途中も、後から救助にいた皆にも聞いたんですが、今回のオロチは一言を鳴かなかった。」
「そうだな。今回はオロチはうねり声ぐらいで、ドラゴンに似たの声は全くしなかった。」
「で、思ったんですが、オロチはドラゴンに追われたのでは?と」
「ドラゴンに? それはギルマスに言ったのか?」
「ええ。もちろん」
ドラゴン・・・・この世で最強といわれる生物。
もしも、今回、オロチではなくドラゴンだったら救出ではなく、即座にダンジョンが閉鎖されていたであろう。
「取り合えず、この事はギルマスとヨハネさん。うちのメンバーしか知らない。ギルマスからは他言無用と言われています。」
そうじゃろうな。ドラゴンか・・・
この世界にドラゴンを倒せる可能性があるもの。もしくは倒した事があるものは3人しかいない。
だが・・・3人とも高齢で・・・・今となってはなぁ
新たな【ドラゴンスレイヤー 】が必要だな・・・
と「こら、エルザ。もう5杯目だぞ。」




