表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンジョン攻略  作者: 豊次郎
5/17

凶悪な森の話

ビサロのギルドの会議室


ここで、マサラのパーティの救出とオロチ討伐の議論がされていた。

「ギルマス。やっぱり、マサラの救出を優先にてオロチ討伐は後回しにすべきです。」

サーニャはギルドマスターのナポリに訴えかける。


「しかし、サーニャ。ダンジョンでは自己責任。それよりも、オロチだ。あれはヤバいぞ。マサラのパーティのタンクのブースのケガを見たか?ブースが全身骨折で発見が少しでも遅れていたら死んでたぞ」

上級冒険者のレイドが反論する。


「ムムっ」サーニャはレイドを睨む。

「サーニャ。レイドだってマサラを助けたいのは山々だよ。あんまり、そんな目で見んじゃないよ。」

エキサはサーニャの肩にポンッと手を置いて諭す。


「しかし・・・」

「でもさ、」


と話は堂々巡りのままになっている。


と、ギルマスのナポリが口を開く。

「今回は、オロチと想定外の大物だ。マサラのパーティ残り3人。マサラ。ラルゴ。ソー。オロチ。もしくはマサラパーティどちらか先に見つかるかによって臨機応変に対応していく。先にオロチだとオロチ討伐優先。マサラパーティを見つけたのならば見つけ次第、救出体制をとりダンジョン離脱。そして新たにオロチ討伐体制を組んで討伐。」


ここでは、ギルマスのナポリが絶対だ。

それでも、ギルマスが方向性を指示することは稀だ。ほとんどの場合、議論の中で結論が付く。


「それでは陣形は私レイド隊が前衛、サーニャ隊が中衛で攻撃・防御サポート・エキサ隊が回復支援とポーター。それに頭はヨハネさんでいいか?」


「問題ないと思う。」

「そうだな。」

「いまだに、困った時はヨハネさん頼りになるな。」


なるほど、ヨハネはみんなの顔を見渡したあとに大きな声で話しかける。


「みんな、そうと決まれば、2時間後にダンジョンに出発し、早朝より、ダンジョン潜入。滞在期間は最長で3日。タンクのブースの話を聞く限りではダンジョン5層目にてマサラに応援を呼んでくるように託されたらしいから、そのあたりを重点におく。オロチは3つ首の火を噴く。毒を吐く。高速で岩を飛ばすらしい。もちろん蛇特有の巻付きは要注意だブースのように全身の骨が折れる。多分だがオロチはブースに釣られて2層目もしくは3層目にいると思われる。それじゃ各々準備にかかってくれ。よろしく。」


ギルマスはヨハネに「頼んだぞ!」と告げて席を立つ。


今回の編成はレイド隊3人。サーニャ隊3人。エキサ隊が8人になる。エキサ隊の8人の内5人がポーター専用になるため、もしもオロチとの戦闘が始まれば避難指示が出ている。実際の戦闘はヨハネをいれて10人になる。


ダンジョン1層目・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

基本的に洞窟が延々と伸びている。

ここで魔物に出くわすことはまずない。そう、まず無いはずだったが、

ダンジョンに入った瞬間からビックマウスが襲ってきた。


ヨハネは、とっさににナイフを抜きビックマウスの首に突き刺す。

「予測はしてたが・・・」

「1層目からビックマウスに出くわすとは、ついて無いな。」


レイド隊は剣をビックマウスに向かって振りかざす。

「ヨハネさん、とりあえず10匹の内7匹倒して、残り3匹は逃げていきましたよ。」

さすがに上級冒険者。なんなく倒す。


ここでヨハネはみんなに向かって話す。

「さて、みんな。ここにビックマウスがいるということは、やはり2層、3層にオロチがいると見ていいと思う。そして、他の魔物もオロチから逃げて上の階層上がってきている。気を引き締めていくぞ。」


「「「 おう! 」」」」


その後も大蜘蛛・大百足と大昆虫の魔物が出てきたが、素早い対応にて殲滅していく。



ダンジョン2層目・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ここに来るまでに約1日を費やしてる。ダンジョン1層目で魔物が多すぎたのだ


ダンジョン2層目は洞窟がやたらと広くなり鍾乳洞がところどころにある。

ダンジョン1層目とのちがいは光コケが生えており暗闇から若干明るくなる。

そして、このあたりが、基本ゴブリンの住処になる。


「・・・・・・おかしい」

「そうですね。ゴブリンがいない。」

「そうよね。そろそろ、ゴブリンがいてもいい筈なのに。」


オロチがいても、ゴブリンが一匹もいないとは、まず、あり得ないんだがなぁ。

俺が思うにオロチは3層にいる。2層は若干寒い。爬虫類系の魔物には不向きだ。

いるとしたら、マグマ溜まりのある3層の、あの場所と思っていたけれど・・・・


と、思っていたら前から集団でゴブリンが走ってきた。


「みんな、戦闘態勢をとれ!」

レイド隊は剣を抜き構える。その後ろではサーニャ隊が弓を構え、エキサ隊は支援魔法の演唱をはじめる。


ん?

ゴブリンの様子がおかしい。こちらを見ていない。

やばい。

俺は大声で叫ぶ。

「みんな、敵はゴブリンの後ろだ! ゴブリンはスルーしろ!ゴブリンの後ろに集中しろ!」


「「「「「 ムッ  」」」」」


ゴゴゴオl ズゴゴオゴg ゴブリンの後ろからオロチが這ってくる。


あ、とゴブリンが一匹捕まった。

グシャと頭がつぶされる音がして、丸呑みされた。


オロチの違う頭では石を飛ばして別のゴブリンにぶつける。

その勢いで倒れたゴブリンをオロチの別の頭が捕食する。


捕食をやりながら、すごいスピードで動いてる。


なるほど、思っていたより厄介だ。

聞いていた情報よりデカいし頭も回るようだ。

しかも、あの光景をみて、みんなの士気が低下している。

これは、オロチがゴブリンしか見ていない今に頭1つをつぶしておかねば・・・・


と俺は弓に魔石を括り付け魔石と同調を行う。

オロチの頭、真ん中のやつがゴブリンを咥えようと大口を開けた瞬間、魔石の矢を射る。


そのまま、矢はオロチの喉の奥に吸い込まれ・・・・・

【ドーンッ】と爆発して頭が砕け散る。


【ギャ------】と凄まじい喚き声が轟く


「よし。」


オロチの動きがとまり・・・・残りの頭が、こちらに向く

「さて、はじめまして 」


ここからオロチとの戦いだ。


オロチ戦いの作戦は遠距離攻撃が主体だ。

レイド隊が気を引き・サーニャ隊の弓でたおす。


先ほどはうまい具合にゴブリンに気が行っていたので上手くやれたが、と今回は無理だろう。


と、オロチは岩を咥え投擲する。

頭が2つ残っているので片方に気を取られると命取りだ。

先に1つ潰せてよかった。と心の底から思う。


と、サーニャ隊の弓がオロチに命中する。

先ほどより小さい魔石だが・・・ウロコに刺さって爆発する。

ん?肉が弾け飛ぶもオロチは怯まない。さすがにウロコでは与えるダメージも少ないのか。


しかし、ダメージが無いわけではない。長期戦になりそうな気配だ。


俺とレイド隊は前後 各2人に分かれて陽動をおこなっている。

オロチ的には、目の前の蚊がブンブンと飛び回っている様なものだろう。

それでも、攻撃の目をサーニャ隊に向けないため、小刻みな嫌がらせを行う。


オロチは俺たちに合わせて8の字に首を振りながら襲ってくる


サーニャ隊は弓をなるべく急所に向けて放っている。

目や口・そして皮膚の弱い腹。さすがに命中率はあんまりよろしくないが・・・・

これは、腕が悪いのではないくオロチが素早すぎるのだ


そして、さすがに30分を過ぎたあたりからオロチの動きが落ちてきた。と同時にサーニャ隊の矢が切れてしまった。

俺とレイド隊の体力も限界に近い。


どちらもギリギリだ。


「ここまでか・・・」


俺はみんなに合図を送り、ジリジリと後退させる。


オロチは矢の攻撃が止んだのを皮切りに息を吹き返して襲ってくる。


「みんな、ここが正念場だ。後退しながら合図をまて、集中力を落とすなよ。」


そして、ダンジョンの1層近くまで後退することに成功した


と俺はみんなに合図を送る。


【フィ~ユー 】


俺が口笛を吹くと、みんな一斉に集中して一層のほうに逃げる。


オロチは好機とみてスピードを上げて追いかける。


俺は殿にてオロチの攻撃を牽制する。みんなを逃がさないと、と俺は槍をクルクルと回して攻撃を防ぐ。



あと出口まで、5メートル。


3メートル


1メートル 



俺は合図を更に合図を鳴らす。


【ピーピピーッ】


その音でみんな地面にうつ伏せに飛ぶ


その先にはエキサ隊が超特大のクロスボウを構えいた。

そのクロスボウから、魔石を大量にセットした矢が放たれる。


うつ伏せに飛んだ俺の頭の上に矢が猛スピードと飛んでいきオロチに命中し、【ドガーン】と音をたてて爆発する。


オロチはピクピクと痙攣して次第、動かなくなった。


なんとかオロチを倒すことに成功した俺たちは一旦、ダンジョンからでることにした。


満身創痍だ。救出はほかのパーティに任せることにしよう。

































評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ