凶悪な森の話
地面を踏みしめる。
永い眠りから覚めて、久しぶりに地面に足を付ける。
まだ、寝ぼけているのか、足元がおぼつかない。
少し、辺りを散策しながら体を慣らす。
と、急に脱力感に見舞われる。
そうだ!腹が・・・お腹が減った。
ごはんは・・・・何もない。
周りを見渡すも・・・・わたし独り。
真っ暗な中、わたし独り。
みんなは何処へ。
ここは・・・どこ?
取り合えず、上の方を目指して歩いてみる。
途中で道が狭くなってたけど・・・日の光が見えるところまできた。
あかるい・・・暖かい。
そのまま、日の当たる方に駆け上がる。
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「お-い。ドラゴンだ! ドラゴンがでたぞ。」
マサラは大声で叫ぶ。
一斉に矢がドラゴンに向けて放たれる。
ピューン。ピューン。ピューン。
と何十本もの矢が飛ぶ。飛ぶ。
レイド隊が剣を抜きドラゴンに向かって走り出す。
「うおおお!」
「せい!!せい。せい。」
ドラゴンはビクともしない。
ただ、此方を見ているだけだった。
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ああ、人間か?
また、懲りずに・・・・
人間を眠りにつく前に食べたが、臭くて食べれたものでは無かった。
しかし、かゆい。
また、チンケナ矢に剣か?
ふっ かわいいな。
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「どりゃ、どりゃ どりゃ。」
レイド隊は剣を振るう。
と何かが飛んで来た・・・・しっぽ?
そう思ったし瞬間。飛ばされた。
仲間たちは次々に遠くの木まで飛ばされるか岩にぶつかり、そのまま、気絶した。
「ぐはっ。無理だ。こんな化け物。弓も剣も効かない。」
俺達は何と戦っているんだ?
と、魔法隊が演唱を終えて魔法を飛ばす。
「ファイヤーボルト ‼‼‼‼」」」」 とサーニャ隊が炎の束を飛ばす。
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フム。ちょっと熱いな。
そんなに、腹の辺りを炙られたら・・・炙られたら
腹が・・・腹が・・・・
減った。
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ドラゴンは 《 ギャ------- 》とうねる。
その咆哮でサーニャ隊は吹き飛ぶ。
ギルマスのナポリは思う。
これが、ドラゴン・・・・強すぎる。あまりにも強すぎる。
しかし、何で・・・なんで 死人が出ていない?
ドラゴンが手加減してる?
何のために?
とドラゴンをは翼をはためかせ飛び立つ。
そちらは凶悪な森の最暗部・・・・
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「はぁはぁはぁ。こんなに早くドラゴンが地上に出てくるとは!」
ヨハネは全力でダンジョンに向かう。
とそこは、気が薙ぎ倒され。冒険者が這いつくばっていた。
「まさに、台風が通り過ぎた後みたいだな・・・・おい大丈夫か?」
「ああヨハネさん。何とか。」
「遅いじゃないか!ヨハネ。」
とギルマスのナポリが叫ぶ。
「すまない。ドラゴン用の装備を揃えていた。封印していたために時間がかかったが・・・ドラゴンは?」
「ドラゴンは凶悪な森の最暗部の方に飛んでいきました。」
「なるほど。餌の調達か。」
ならば、まだ時間があるな。とヨハネは思う。
取り合えず、対策の練り直しだな。




