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私と君と、ひまわりと。  作者: 作花 恋凪
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~1日目‐3~

「あぁ~!お腹いっぱぁ~い!!」


いつもは小食で、朝ご飯をあまり食べない神奈にとって、今日の朝ご飯は少し多く感じられた。


夜行バスに乗って稲汰の家に来たため、昨日の夜の睡眠も足りず、神奈はうとうとしていた。


「今何時だっけ……」


時計を見ると、針は8時を指していた。沸き上がる眠気に耐えきれず、まぶたを閉じる。


「…… な ゃん、か ちゃ 、 なちゃん、」


「かなちゃん!」


パチッ


「ん……?」


自分を呼ぶ声で目を開けた神奈は、周りの景色を見て、息を飲んだ。


(ここはどこだろう……?とても大きなひまわり畑みたいだけど……。)


「かなちゃん、だいじょうぶ?こんなところでねてちゃだめだよ。」


声がした方を見ると、幼い頃の稲汰が心配そうに顔を除き込んでいた。


(もしかしたら、ここは夢の中なのかもしれない……私、あのまま寝ちゃったんだ……)


思うように声や体を使えないため、ここが夢の中だと黙認する。


「うん……。しんぱいかけてごめんね。」


幼い頃の私が稲汰に声を返した。すると、稲汰は突拍子もないことを言い出した。


「もう、かなちゃんはぼくがついてなきゃだめだね。……そうだ!おとなになったらぼくとけっこんしよう!そしたらずっといっしょにいられるよ!」


それを聞いた幼い頃の私は、考える間もなく、


「いなたくんとずっといっしょ?……すてき!かな、いなたくんとけっこんする!!」


「うん!やくそくだよ!」


「「ひまわりにちかって……!」」


(このやりとり、どこかで……)


そこまで考えたとき、笑顔の2人を残したまま、視界がグニャリと歪んだ。


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