第860話 イスタンブール総攻撃
うむ、御大将が先に爆撃か・・・・・・と、空に飛ぶ飛行機を見ているが地上では一切爆発は起きていない。
だが、空からは何かが撒かれているのが、望遠鏡を使って見ているとわかる。
御大将は何を撒いていると言うのだ?
ん?敵の陣がなにやら騒がしいぞ?いったい何が起きているというのだ。
「報告申し上げます。大殿様が空より撒きし萌え萌えな物で、イスタンブールを占拠している敵軍が混乱に陥っているようにございます」
「は?萌え萌えな物?」
と、また一人使番が走ってきた。
「報告申し上げます。敵は、仲間内で戦闘が始まった様子」
「なに仲間割れが起きたのか?」
「申し上げます。町に入る門が開かれ、こちら側に寝返りたいと申している者が」
御大将は何を撒いたというのだ?
しかし、これは好機か。
数では劣っているこちらとしては、敵の混乱は好都合。
「よし、真田幸村隊は残して、我らがイスタンブールに入る。くれぐれも油断するな、罠かもしれぬからな」
と、イスタンブールに軍を進めると、町はすでに戦闘状態だった。
どちらが寝返りたい者なのかわからず、門で陣を張り向かってくる者に対して銃撃をするように命じた。
すると、家臣が、
「殿、大殿はこのような物を撒いたようでございます」
と、御大将が愛してやまない美少女の人形と、御大将が描いたであろう美少女の絵の写しの版画絵を持ってきた。
「あははははははははははは、御大将はこれで緊張に緊張している精神状態の者の心を砕いたのか、あははははははははははは」
数で勝っていても兵器はこちら側が圧倒的有利、その戦場下で敵は精神を常に緊張状態に保たねばならない。
ましてや、その矛先は我が地上軍だけでなく、海にも、そして上空にも向けないとならなくなる。
四六時中、気を張り詰めていなければならない。
そんな中、御大将は上空からこのような物を撒くことで張り詰めた心をバッサリと斬ったのだ。
「はははははっ、このような事をやるならお知らせして欲しかったわい」
「伝令、大殿様よりこれより爆撃をすると」
「伝令を急いで送れ、爆撃はいったん中止、イスタンブールの敵は同士打を始めているとな」
「はっ」
「よし、こちら側に裏切ろうとしている大将を見つけよ。その者に加勢する。真田幸村隊に門まで進むよう使番を走らせよ」
何日かかるかわからないでいたイスタンブール占領戦、あっさり終わりそうだな。




