第834話 枯れた?
「お初、ミコはどうだ?」
ミコ、ロシア皇帝養女にしてうちへの人質兼側室候補ムィロースラヴァ・ミコライフ、言いにくい名前だったので『ミコ』と、呼んでいる。
あの音楽ソフトのキャラクターによく似ている美少女17歳。
本人が畑仕事をしたいという希望なので、薬草を中心とした畑を持つ小滝と行動を共にさせている。
なぜか自信なさげの性格を持つミコに気遣うよう、お初にも頼んでいる。
「本当に畑仕事好きみたいですよ。畑で働いているときは良い笑顔してますから」
「ん、そうか、なら良いのだが」
「真琴様、珍しく手を出しませんね?」
「うっ、お初、俺をなんだと思っているのだ?」
「美少女の足を舐めるのが好きな変態」
と、ふざけて言いながら笑っていた。
「冗談よ。姉上様もお許しになっているのに、側室にしないなんて本当どうしたの?」
「ん~ミコは別に俺の側室になりたいとは思ってないだろ?」
「ふぅ~ん、ちゃんと成長したのね。女心わかっているんだ?昔なんて私の恋心に気がつかないでいたくせに」
と、腕の肉を軽くつねられた。
「いた、おいおいおいおい」
「ミコは父親に頼られたのが嬉しかったみたいよ。国の為に働いて欲しいって」
「そうか、父親か・・・・・・」
「小滝に少しずつ心開いてきているから、身の上話も少しずつするようになっているみたいだけど。あっ、それとロシアから下女が二人来て母国語で話せるようになったから、少しは気持ちが違うみたい」
「ロシアからか?なら、寂しくないな」
「本当なら、お江に身辺調査させたいのだけど、まだ本調子じゃないみたいだし」
「うん、肋骨の骨折は時間がかかるからな。むしろ、お江に大人しくしていろって言い聞かせるのが大変だったよ」
「真琴様の言う事なら聞くのに、私の言う事なんか全然、気にもとめないんだから」
「はははははっ、確かに」
「でも、どうしたの本当に?枯れた?」
と、お初は心配そうに俺の下半身を見つめた。
「馬鹿、まだ現役だ。んな性欲処理のためだけに側室を増やすことなんかするか、お初ならわかっていると思ったがな」
「わかっているわよ。でも、もともと性欲強いでしょ?あんな美少女なら自分を好きになって貰おうと行動すると思っていたのに」
と、ツンツンと下半身を指さした。
「触るな。ん~ミコは俺よりも琴彦に合うと思わないか?」
「え?琴彦の側室?」
「うん、琴彦も気になっているみたいだし、しばらく見守ろうかなと」
「ふふふふふっ、ちゃんと父親としてわかっているんですね」
と、お初は笑っていた。
ナイル川河川流域緑地化に勤しむ琴彦と、畑仕事を愛するミコは相性も良いと思うんだけど。
などと勝手に妄想していた。




