第796話 拠点作り
「大殿様、私の目的はバイクの献上ではなく、拠点作りをするはずだからパネルにした資材の搬送先を聞いてこいと言われたのですが」
と、前田正虎は改まって言ってきた。
「おっ、準備してあるの?」
「はい、ヴェネツィアの工房からいつでも運べますが、いかがでしょうか?」
「ん~まだ考えている所なんだよね。目立った動きを見せていないし・・・・・・ロシア」
「はっ、父上が忍びから得た情報ですと、戦力が整えられなく守りに徹しているとのこと」
「なるほどね。だから目立った動きの情報が来ないのか。だからと言ってこちらから攻めるのにも、大義名分もないしな~。別に戦わなくて済むのなら、そのままにしておきたいんだよね」
「大殿様の事だから、民が苦しめられていなければ攻めないだろうとは言っておりましたが」
「しばらくは様子見だから、ここの島に拠点作って貰うかな。城とまではいかなくて良いから」
「はっ、ではすぐに取りかからせていただきます」
前田正虎には、リエーガ城の湾に入ってくるところにある島にとうぶん過ごす為の屋敷の建設を頼んだ。
「あら、そんな水くさいことなさらずに、私の城を好きに使えばよろしいのに」
と、バードリ・エルジェーベト女王も言うが、好みではない百合百合二次元萌えに囲まれているのは少々息苦しく、むしろ急ごしらえでログハウスみたいな木丸出しの飾りっ気のない屋敷のほうが落ち着くので、遠慮させて貰った。
1ヶ月で住むには問題ない無骨な屋敷は完成した。
「マコ~つまんない~」
と、お江は言うが、お初は、
「落ち着く屋敷です」
と、安堵していた。
茶々は、
「真琴様と一緒ならどのようなところでも良いですが」
と、嬉しいことを言ってくれていた。




