第775話 ツタンカーメンの物置?
「なんだ、乱雑な部屋だの~」
と、中に入り提灯明かりで中を見ている織田信長と、お江。
「も~先に入らないでくださいよ。発見者は俺なんですからね」
「え?マコの安全を守るのは私の仕事だもん」
と、お江は好奇心を護衛という任務でごまかしてきた。
「ええい、そんなのはどうだって良い。ここに書いてある黄金のマスクとやらを見たい」
織田信長は電子辞書に書かれていた黄金のマスクが早く見たくて仕方ない様子だった。
「ちょっと待ってて下さいよ。もう感動の発見が台無し。黄金のマスクは準備しないとみられませんからね」
「で、どこにあるのだ?見回したがないようだが」
「マコの部屋くらい散らかっているね」
と、俺の感動を返してくれよ。
「黄金のマスクを身につけたファラオは、この奥の壁を壊さないとならないんですから。他の副葬品を大切にどけてからでないと見られませんから」
と、織田信長を取り敢えず外に出させた。
ツタンカーメンの墓は発見された当初の写真が残っており、その写真を見る限り、倉庫のように乱雑に物が置かれていた。
ファラオが埋葬される玄室の前の控えの間だと言うのに、不思議なほど乱雑。
ツタンカーメンの墓の謎とされている。
一説には慌ただしく埋葬されたと言われている。
穴を一度出ると、人足頭が、
「あっしらは、大殿様の陰陽師の力で守って下さると、わかっているから良いのですがね。外のエジプト人が『呪いが』『呪いが』って騒いでいますぜ」
「ファラオの呪いはない。気にするな。それより、これからこの副葬品を丁寧に運び出す。壊さぬように、そして、何一つ紛失しないようにな。チリ一つ残さず、綺麗に壺にでも入れ管理する。桃信、このすべての物を大使館の蔵に入れ管理してくれ。ムリタファス殿、これらは貴重な文化価値の高い物。所有権はアメフトス殿としますが、管理は当方でさせていただく」
「ふぉっほほほほほ、これまた奇妙なことを言いなさる。常陸様自らの物になされないのですか?」
「これほど、文化的価値のある物は国の宝。持ち出すなんて恐れ多いこと。いずれは博物館を作り、皆が見れるようになるのが望み。金銀財宝の価値より、文化的価値は大きな物。どうか、この地、エジプトから出されなきことを願います」
「ふぉっほほほほほ、アメフトス陛下には、そのようにお伝えいたします」
このあと1ヶ月をかけて、副葬品を丁寧に運び出した。
3000年前のすべてを後世に残せるよう。




