表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

77/1173

第76話 醤油

うちの食事は多彩だ。


肉も普通に食べるし、卵も毎日産みたて、取りたてが手にはいる。


ただ、不満がある。


それは調味料。


基本的な調味料として、塩、味噌、酒、酢、それと砂糖も高級品だがある。


さらに、薬として輸入された香辛料を使って作ったカレーだって作れる。


抹茶と塩を混ぜたり、カレー粉と塩を混ぜたりしている。


しかし、醤油がない。


つたない知識では醤油って江戸時代のイメージが強い。


台所で味噌の入った瓶の蓋をあけ考えた。


味噌と醤油、途中までは製造行程ほとんど同じと聞いたことがあるが、高校生知識ではかなり曖昧。


成人した社会人だって、興味がなければわからないだろう。


農業高校・農業大学にでも行っていればわかるのか?


醤油製造って千葉が有名だけど茨城も筑波とかは盛んだったんだよなぁ、もっと勉強しておくべきだったかな。


当たり前にスーパーやコンビニで手にはいってしまうものの製造法を勉強できないって学校教育って偏ってるよな。


「どうしました?」


と、味噌瓶をマジマジと見ている奇怪な行動をしている俺に、桜子が恐る恐る声をかけてきた。


うん、大丈夫、心が病んでいる訳ではないから。


「いやね、醤油が欲しいな~と思って」


「しょうゆ?ですか?聞いたことなくて、すみません」


「簡単に言えば味噌を搾った液体みたいなのなんだよ」


「御主人がおっしゃいます『しょうゆ』かは、わかりませんが、味噌の上澄み液の『たまり』と言うものなら有りますが」


「ん?たまり?たまり醤油?え?あるの?醤油?え?」


すぐに手に入れてもらう。


届けられた『たまり』と、呼ばれる液体を白い小皿に少し垂らしてみる。


あれ?お、おぉぉぉぉぉ、醤油だ。


少し濁りはあるものの見た目、醤油。


指に付けて舐めてみる。


「醤油あるやん!」


驚いた、この時代に来て醤油ないと思っていたけどあるんだね。


『たまり』と、呼ばれる液体だけを購入出来るように今井宗久に頼むと、鎌倉時代だかにはすでに味噌とは別に作られ出している醤油に近い液体が有ることが判明した。


早くに聞いておくべきだった。


本当に意外に何でも揃うんだね、安土桃山時代。


日本の文化って、この時代に完成したのでは?って思えるよ。





原作11巻5月25日発売

発売初週売り上げオリコン☆9位☆

オーバーラップ文庫

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

電撃コミックスNEXT

5巻4月26日発売

挿絵(By みてみん)

電撃コミックスNEXT


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
i621522 【書籍版案内】 最新情報オーバーラップ文庫公式サイトへは画像をクリック i533211 533215 i533212 i533203 i533574 i570008 i610851 i658737 i712963 本能寺から始める信長との天下統一コミカライズ版☆最新情報☆電撃大王公式サイト i533528 i533539 i534334 i541473 コミカライズ版無料サイトニコニコ漫画
― 新着の感想 ―
感想というか学校教育のうんちくに近いなにかです。 学校教育では、製造科とかある実業高校なら調味料とかの作り方は習うかもしれません。 進学校や普通科英文科とかだと、大学の試験の為の教科中心になってしまっ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ