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第671話 皇帝?

「なんだ?」


「はい、信長様には曖昧だった日本国の頂点になっていただきます。名実ともに日本国の頂点です」


日本国の頂点は『帝』であり、織田信長は『帝』から政治を任されている役職の『関白』と言う立場が続いていた。


だが、このままだといずれは江戸幕府の様な終焉を迎える。


『帝』を旗頭として擁立して反乱を起こす者が出てくる。


江戸幕府末期の薩長のように。


その阻止を考えると形を今、変えたい。


織田信長が生きているうちにしないと出来ない大事おおごと


「信長様には大日本合藩帝国『皇帝』となっていただきます」


「朝廷や帝を排除するのか?」


「排除と言うより、政治的権限の一時剥奪と言って良いと思います。今では政治的権限は織田信長の影に隠れていますが、この後『織田幕府』が衰退したときに利用しようとする者が出てきます。そうなると日本国は内乱が発生します。その芽を今のうちに摘み取りたいのです」


「排除と変わらぬではないか?」


「そうですが、『帝』は残します。まず、日本国を大日本合藩帝国と改めます。朝廷、帝はその国の祭事を行う長とします」


「常陸は宗教と政治を切り離そうとしているのにか?」


「神社仏閣などは日本国の文化として根付いております。今更それをまるごと排除するのは混乱を誘発します。そして、古き良き伝統までもが消えてしまいます。それは避けるべき事」


「矛盾しているな」


「はい、矛盾していますが俺は宗教を全否定しているわけではないので。文化として、人間の心の拠り所として残す物だと思っております。法を整備して政治的権限を制約します。そして、帝は『日本国の文化・象徴』として残します。未来では、今戦っているバチカンも国としては小さな小さな国土しか持ちませんので、朝廷には山城を与え京都を首都とは別の聖都として残すのを考えています。首都は安土、副首都は常陸」


「残す意味はあるのか?」


「はい、日本国の未来は議会制民主主義という形の国になります。選挙と言われる物で選ばれた者が政治を議会で話合いと多数決で決めます。が、一見良い政治手法に見えますが、その選挙で選ばれる者は国のための政治ではなく、次の選挙で選ばれるための政治をします。要は議会で醜い足の引っ張り合い、貶し合いをし建設的議論をしない不健全な物になります。そのようなときに止める者がおりません。それを止める役割として『日本国の象徴』は有意義だと思います」


「なるほど、今は儂達が政治をしているが、未来でその議会制に代わったときに使える者とするか?」


「はい、根絶はせず残しておきながら、あとは後世の人々が知恵を出し合いよりよき仕組みを作ってくれればと思います」


「そこまで考えているのなら良かろう。常陸に任せる」


大日本合藩帝国の骨子を早急に考えた。


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