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第662話 紅の武者

 御大将の命で柳生宗矩とイタリア半島の南東端のブリンディジを占領した。


港攻めは慣れた物、あっけなく陥落した港を柳生宗矩に任せ、俺はアドリア海を偵察している。


小さな小島を見つけたので上陸船で近づいてみると島は上陸船が通れるくらいの洞窟が出来ており、その先を抜けると白い砂浜だった。


周りは少々高い崖になっている。


「良きかな、良きかな。崖上に交替で見張りを立てよ。ここで休息を取る」


俺は御大将からいただいた紅色に塗られた『和式呂菩殺怖式甲冑わしきろぼこっぷしきかっちゅう』を砂浜で脱ぎ、浅瀬を泳ぐ。


「皆も交替で休むなり体を動かすなり好きにせよ。船中で疲れたであろう。体を水面に浮かせるのも気持ちいい物だぞ」


と、家臣たちに率先して休息を見せる。


「殿~そのようにお戯れおやめください」


と、言うが少々船内は窮屈。


このようにのびのびと時として泳ぎたい物。


「泳げない武者はただの武者さ。・・・・・・『アドリア海 紅の武者 泳ぎけり のびのび過ごす 一時の休息』ん?これはいかん、御大将の下手な詩に付き合っていたら俺まで下手になってしまったわい」


「殿~こちらに傘と蓙を敷きましたから程々に休んで下され」


五月蠅いの~あやつも少しはのびのびと過ごせば良い物を。


働くときは働き、遊ぶときは遊び、休む時は休み、飲むときはとことん飲む。


そう教えてきたのに宗矩から預かって小姓にしている荒木又右衛門は真面目で仕方がないの。


若いうちから真面目過ぎると凝り固まった頭になるぞ。


宗矩もそれを憂いで俺に預けたのだろうが・・・・・・。


「又右衛門、貴様もふんどし一張になって泳げ」


と言っても聞かず素振りか・・・・・・。


これはうちで預かるより御大将の小姓にしたほうが良いな。


そんなことを考えながら三日ほど島で休息とした。


挿絵(By みてみん)

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