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第658話 オスマン帝国と萌商談

「ですから、うちとしてはこの絨毯などはいくらでも作れます。が、蒸気で動く鉄甲船は造れないのです。なので、蒸気で動く鉄甲船を売って貰いたい。その代金は別に金銀財宝で払います」


「うぬぬぬぬぬ」


宴席の後、20畳ほどの広さの大理石の床で机と椅子が並ぶ会議室に場を移した。


見事に編まれた美少女萌絨毯を前にして、欲しかったら蒸気機関鉄甲船を売ってくれと言ってきたオスマン帝国皇帝アメフトス。


萌文化を広げ萌商品で一儲けしてきたが、逆にその萌文化を人質に取られた気分だ。


蒸気機関鉄甲船は大小様々な仕様を作り続けている。


戦艦バージョン・輸送船バージョン・旅客バージョン・沿岸域バージョン・高速連絡船バージョン。


輸送船バージョン・旅客バージョンでも大砲を積みヨーロッパの国々が造るガレオン船と十分戦える。


うちが売らなければ蒸気機関の技術はもう少しあとにならなければ他国は使えないと考えてはいるが、この先どうなるかは不明。


・・・・・・同盟国の海戦力、運搬力強化・・・・・・。


オスマン帝国アメフトスを信じれるかが勝負。


裏切らなければ心強い味方。


多民族の文化を尊重しながらも広大な土地を支配下にしているオスマン帝国の政治には同調出来る。


だからこそオスマン帝国を同盟国として選んだ。


そしてオスマン帝国皇帝アメフトスは人質に妹アセナを側室として送ってきた。


信じれるか?信じないか・・・・・・。


真剣に悩む表情に一緒に会談の席に同席しているお江達は口出しはしなかった。


結論は俺が出すべき事だと言うのだろう。


アセナだけは両手を合わせ指を絡めて願うように俺を見ていた。


口には出してはいないがアメフトスを信じて願いを聞いてくれと言うのだろう。


・・・・・・。


「会談中失礼いたします。前田慶次殿より使いが来ました」


と、東住みほが手紙を持ってきた。


前田慶次からの手紙・・・・・・。


それを読んで結論はすんなりと出た。


「陛下、売りましょう。オスマン帝国にも海軍力強化をしていただきます」


手紙を読んですぐに態度が変わった俺に皆が注目の眼差しを向けていた。


「敵連合も蒸気機関の開発に成功したと、前田慶次がヴェネツィアに忍ばせた家臣から報告が来た。この先、制海権を巡る戦いがまた悪化すると思います。なので、オスマン帝国軍もそれなりになって貰いたい。ただし、ここからは心を鬼として言います。もしその蒸気機関鉄甲船で我が方に大砲を向けたときは容赦しません」


「アセナが心から慕っている常陸様に弓引くつもりなどありません。どうかこのアメフトスを信じてください。私自身、常陸様がお作りになるあの装飾の数々を愛しております。常陸様を私が兄と呼びたいくらいなのです」


アメフトスは身を乗り出し机の上の俺の手を握り締めてきた。





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