表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

619/1172

第614話 霧隠才蔵

1608年冬


真田幸村と経津丸と北斗を乗せた戦艦・伊弉諾尊がジブラルタルに帰港した。


地中海各地を回った俺の子二人は一回りも二回りも大きく成長していた。


子供達の無事の帰りを祝うより先に、真田幸村が内密の話しがあると言うので、ジブラルタル城天守最上階で柳生宗矩と話を聞く。


「御大将、各地の港は強固になっています。ですが、当家の大砲の前には無力でしょう。それより急いで耳に入れたいことがございます」


と、地中海各地の様子より大事な話があると言う幸村は鬼の形相をしていた。


「どうした、幸村?」


「我が家臣、霧隠才蔵をヴェネツィア港の城に忍び込ませたところ、ただならぬ謀の密会を耳に致したとのこと、才蔵、報告申し上げろ」


すると、襖が開き猿飛佐助と一緒に頭を下げていた。


真田幸村の忍びの家臣の一人。


猿飛佐助は護衛にジブラルタル城に残ったが他は真田幸村と一緒に諜報活動をしていた。


偶然霧隠才蔵が耳にしたことはバードリ・エルジェーベトを俺が冤罪で始末して、それを口実に各地に血縁で結ばれているハプスブルク家を中心に決起する企て、そして、狼男が俺だとばれているという事。


そして、狼男を討つために・・・・・・。


「はははははっ、釣れたな」


と、笑うと宗矩は眉間にしわを寄せながらため息を一吐きし、


「笑い事ではありません。知らないで襲撃に遭っていたらと思うと」


「だが、知り得たのは幸運だな。この時代線は俺に味方すると言っているんだ」


「御大将、狼男はお控えください」


と、幸村も言うが、


「迎え撃つ。全て生きたまま捕まえるぞ、それが出来るのはここにいる者ぐらいだろう」


今ここにいる、俺、柳生宗矩、真田幸村、猿飛佐助、霧隠才蔵、ジブラルタル城にいる中では最強クラスだろう。


それと互角に戦える者は少ないはず。


さらに幸運にも迎え撃つ準備も出来る。


戦闘時、戦力が互角なら相手を殺さずに制するのは難しいが圧倒的準備と戦力が整っていれば生きたまま捕らえられる。


「御大将、生きたままにこだわる理由は?」


「まあ、見ていろ。生きたままの方が都合が良いからな」


「地獄の業火で焼くためですか?」


と、幸村が聞いてきたが俺は首を振るだけで答えてはあげなかった。


うまくいけば良いのだが・・・・・・。




挿絵(By みてみん)

本能寺から始める信長との天下統一9

オーバーラップ文庫より2023年2月25日発売


原作1巻再々重版・2、3巻重版出来

書籍版全巻6万文字の大加筆&書籍版オリジナルヒロイン大活躍中&オリジナルキャラ登場

公式無料試し読みサイト

https://over-lap.co.jp/Form/Product/Reader_nvl.aspx?pid=9784865545326&cat=BNK



電撃大王連載中

コミックス最新3巻・発売10月27日

電撃コミックスNEXT

挿絵(By みてみん)

☆令和4年11月19日☆コミックス1巻再々重版決定

ありがとうございます


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
i621522 【書籍版案内】 最新情報オーバーラップ文庫公式サイトへは画像をクリック i533211 533215 i533212 i533203 i533574 i570008 i610851 i658737 i712963 本能寺から始める信長との天下統一コミカライズ版☆最新情報☆電撃大王公式サイト i533528 i533539 i534334 i541473 コミカライズ版無料サイトニコニコ漫画
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ