第589話 剣姫美少女エルフ?
ズキューっと俺の脳内萌領域美少女エルフ枠に弾丸が撃ち込まれた。
イギリス海軍提督フランシス・ドレークの娘、ミライア・ドレークを滞在していた宿舎から呼び寄せる。
大広間での目通りにミライア・ドレークは俺が兵士達に着せているズボン型セーラー服を模した、スカート型セーラー服で腰にはレイピアと思われる細身の剣を帯刀していた。
俺は帯刀の制限をだしていないので、それは特に問題ない。
銀色の腰まで長いサラッとした髪、前髪も少し長く雪の結晶のような銀色の髪飾りで軽くあげ止めている。
その合間から見える目はスカイブルーで、グレートバリアリーフの海のようだ。
そして肌が真っ白。
身長が170センチくらいでスラッとしている。
固まり凝視してしまう美しさ。
ずっと見ていると、お初に脇腹を人差し指で思いっきり突かれて我に返る。
「ね、トゥルックちゃんに似てる系統だから、マコの好みだとおもったよ」
と、お江はニコニコしていた。
「ドレークの娘か?」
と、聞くと
コクリとだけ頷く。
ん?
「日本語出来ない?」
と、聞くと首を横に振る。
「この子話さないのですよ。なので、私は失格にしたのですが」
日本語が話せるか話せないかは側室基準の一つなので仕方がない。
「ミライア、日本語話せないか?」
と、聞くと
「・・・・・・そんな事はないです」
物静かに美しい声が耳に爽やかに入ってきた。
まるで加●恵のような声で、長●有希のようにぼそりと言った。
それに驚くのはお初だった。
「話せるなら話しなさいよね」
「・・・・・・話すの苦手です」
綺麗な声だ。
耳元で囁かれたら悶絶死するだろう。
「帯刀してくるんだから腕には自信あるの?」
「・・・・・・父に躾られました。常陸様の護衛を出来るくらいになれと」
「護衛?あなたが?」
お初の厳しい目が物を言う。
「なら、私と勝負しなさい。勝てば合格にしてあげるわ」
「お初、それは」
お初の実力は本物なので止めようとすると、
「真琴様、側室面接は私に任せたはずですよね?なら、この子の最終面接です」
「そう言われてしまえば仕方がない。ただし、防具はちゃんと着け柳生竹刀使用それが条件だ」
「私はもちろん構いませんが、ミライアがそれで負けたと言い訳をするとなると気に入りません」
とお初は言う。
「・・・・・・武器は剣状なら大丈夫です」
と、だけ言う。
「ならば、道場の支度を。それと、審判に柳生宗矩を呼べ」
俺の家臣で間違いない剣の使い手、もしもの時に素早く止めさせるには宗矩だ。
執務をしている宗矩を呼び出し、道場に場所を移した。




