第579話 ハーレム面接初合格者
「ふ~、マコの新しいお嫁さんを選ぶのも疲れるね~」
「何を言っているの、私達が選ばないと勝手に増やしてしまいますからね。黒坂真琴にふさわしい人物でないと」
「それにしても、お二人は厳しいですです。今まで合格者いませんですです」
「だって、目の奥に曇りを感じるんだもん、ラララちゃん達みたいに澄んでないんだもん」
お初様は、質問攻めで答えられない者、日本語が出来ない者を容赦なく×印を付けるです。
そして、お江様はジッと目を見つめては×印を付けていくです。
こんな面接恐いとです。
私は通訳をしながら面接がなくて良かったと胸をなで下ろし、300人目を呼ぶとです。
「次の人、入室してください」
と、言うとその娘だけではなく10人のお供も一緒に入ってきて、踊り出してしまったとです。
太鼓と笛と金物を鳴らす楽器。
しかも、お腹と言うか腰をフリフリと破廉恥です。
しかし、その不思議な異国の音楽と腰ふりダンスは破廉恥さだけではなく女性の美しさを表現しているかのようで見入ってしまいました。
「わ~凄い~」
と、手を叩きながら喜ぶ、お江様、
お初様は怒るかと思ったら書類に目を通して渋い顔をしていますですです。
10分くらい踊ると少し小麦色の肌が汗ばみ、それと一緒に肌に付けている金色の装飾が綺麗に輝くです。
美しいです。
「ラララ、通訳して、オスマントルコ帝国の皇帝の妹で良いのね?」
と、お初様が言うので通訳をしようとすると、流ちょうな日本語で
「はい、兄上様より黒坂真琴様の側室になれと言われました。日本との架け橋になれと」
出身身分が書かれた書類を読むと、オスマントルコ帝国・皇帝アフメトⅠ世の妹で兄の推薦状付き。
以前、お会いしたときはまだ皇帝ではなかった皇帝アフメトⅠ世、その妹。
「アセナ、トルコ語で強い女性、美しい女性を意味する名前です」
と、自らが言うと、お初様は、
「自分で美しい女性なんて普通言う?」
と、睨むと、
「はい、私、美しいですから。この美しさは世界の長に上り詰めようとしている者にこそ、相応しい」
と、胸を張って言う姿がかっこよくて本当に美しいです。
「あはははははっ、マコの好みそう」
と、お江様は笑って丸印を付けてしまいました。
「歳がね~」
と、お初様が悩んでいますです。
「マコね~、自分でなにか決めているみたいで16歳になるまでは抱いて貰えないのだけどそれでも良い?アセナちゃん」
「なんですか、その決め事は。しかし、この美しさの前には無意味。抱かさせて見せましょう」
うん、私は少し苦手ですです。
私も面接官なので×を付けても良いとのことなのですが、お江様が丸を書いてしまったので私も丸にしますです。
お江様はなににOKを感じたのでしょぅか?
不思議ですです。
御主人様の側室候補一人目は、
オスマントルコ帝国・皇帝アフメトⅠ世の妹アセナ14才
身長は155センチ筋肉がほどよく付きながらも、腰回りのお肉があり、肌は小麦色で黒髪、目も黒いので日本人に近いですが、顔の彫りは深めで美少女です。
間違いなく、平たい顔より少し彫りが深目の顔を好みとする御主人様の好みであるのは感じるのでなんか、悔しいですです。
しかも少し良い匂いがします。
臭いフェチの御主人様の好み確定です。
足もすらりとして綺麗。
足を舐めたり頬をスリスリしたりしてくる御主人様・・・・・・。
自ら決めている事は守れるのでしょうか?




