表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

571/1173

第568話 1606年元日

「ははははは、年明けがまさかこんなになるとはな」


1606年の初日の出をみんなで拝んで、当然餅はなく塩味のシンプルな魚汁を食べていると、


「御主人様、そのですね、申しあげにくいのですが、そろそろ皆の健康具合を考えますとですね」


と、小滝が小さな声で行ってきた。


すると、桜子も頷く。


桜子は料理を小滝は医学知識でみんなの健康管理を任せている。


海の幸だけでは栄養が偏るのを缶詰めでカバーしてきたが、その缶詰めも底が尽きた。


栄養失調、脚気、貧血。


うちの船には女性兵士も多く乗る為、貧血気味になりつつある。


鉄鍋で煮込む料理だけではやはり限界もある。


海獣の内臓を生で食べればビタミン補給が出来るのは知っており、食べられる者には食べさせているが、拒否する者が多い。


実は俺も苦手だ。


ちゃんと血抜きして、ゴマ油などをかけ、生卵を乗せればユッケとして美味しくいただけるかもしれないが。


それでも、大将である俺が体を壊すのは避けたいので我慢して食べる。


そんな遭難生活が続いた。


だが、


「もう少しの辛抱だと思うのだけどな」


「桜子、小滝、真琴様の陰陽の力を信じようではありませんか」


と、お初が言うと、


「しかしですね、このままでは犠牲が出ます」


と、珍しく声を荒げる桜子、


「初姉上様も、桜子ちゃんも喧嘩しちゃだめ」


と、お江が止めに入る。


「ですが、お江様、気の病にもなりかけている者も出てきているので」


と、小滝が言う。


「流石に孤島での生活は限界点か」


「大丈夫、マコは凛々しくドンと構えて」


と、話し合っていると


「御大将なにやら西の水平線のかなたに煙が見えますが」


と、真田幸村が報告してきた。


「幸村、もはや残す必要はない、ありったけの流木を燃やせ、火を煙を出せ」







原作11巻5月25日発売

発売初週売り上げオリコン☆9位☆

オーバーラップ文庫

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

電撃コミックスNEXT

5巻4月26日発売

重版出来

挿絵(By みてみん)

電撃コミックスNEXT


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
i621522 【書籍版案内】 最新情報オーバーラップ文庫公式サイトへは画像をクリック i533211 533215 i533212 i533203 i533574 i570008 i610851 i658737 i712963 本能寺から始める信長との天下統一コミカライズ版☆最新情報☆電撃大王公式サイト i533528 i533539 i534334 i541473 コミカライズ版無料サイトニコニコ漫画
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ