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第558話 インカ帝国と天灯

 首都クスコを後にして海に向かう準備を整える。


海で待つ真田幸村の蒸気機関外輪式推進装置付機帆船型鉄甲船戦艦・武甕槌に再び乗船するためだが、カヤオ港ではなくそれより南に移動するよう真田幸村には報せを走らせておいた。


なぜにわざわざ別の港を指定したかというと、どうしても見たい南米大陸古代文明遺跡がカヤオ港より南に位置しているからだ。


行程予定をファナに知らせると、


「そこは かんそうした 大地で 石がゴロゴロ なにもないですよ」


と、言う。


そう言われるのも当然だ。


忘れられた遺跡。


そして、20世紀に飛行機が偶然発見するのだから。


俺は家臣達に丸太を運ばせる手はずを整えて、その乾燥した大地に向かった。


ファナ達も誘う。


見せて保護をして貰うためだ。


後世に残さねばならない地なのに高速道路などと言う物が作られてしまった未来を変えるためにはこの地の最大権力者に見せるのが一番だ。


「真琴様、大量の丸太などどうするのですか?」


「お初、まあ、面白い物が見られるから楽しみにしていてくれ。本当なら飛行機が一番なのだが・・・・・・あっ、あれならば作れないか・・・・・・」


とある乗り物の存在を思い出す。


熱気球だ。


1700年代前半には有人飛行の実験が成功している。


作れなくはない。


ただ準備期間が必要なのが問題点だ。


ここで長期間遊んでいるわけにもいかない。


「真琴様、なにか思いつきましたか?」


と、お初が言うので細く裂いた竹で骨組みを作り和紙を貼った諸葛孔明が作ったとされる『天灯』を作り、蒸留した高濃度のアルコールを使って、次の日飛ばして見せた。


宿営地の夜空に一つ飛ぶ、天灯に皆が驚きの歓声を上げていた。


「マコ、凄い凄いよ」


「父上様、飛んでいます。何ですか?あれは」


「熱気球だ。温められた空気は軽く浮力が発生する。だから飛んでいくのだ。あれの大型の物を作れば人は乗れる」


と、須佐に言うと須佐は興味津々。


「空からこの大地を見てみたい物です」


原理がわかれば作れなくはない。


それが100年程度の未来に成功している物なら。


「須佐、どうだ、挑戦してみたら」


「はい、父上様」


と、満点の星空に飛んでいく天灯を須佐はいつまでも目で追っていた。

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