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第548話 インカ帝国カヤオ港

 グアヤキル城に結局一週間滞在して、出航した。


目指すはインカ帝国首都のクスコだ。


陸路も整備されているとのことだが、船で近くの港を目指す。


その港の名前は、カヤオ港。


そこから山に向かう道が、一番太い道として作られているらしく、伊達政宗に教えられたとおりに向かう。


港は小さいが、グアヤキル城城塞港を模したような、石造りの砲台を持つ港だった。


船が港に近づくと、手こぎの小さな船が近づいてくる。


「ここの港は、インカ帝国の港、いかなる用か?」


と、叫んでいるとラララが通訳する。


ラララが、


「インカ帝国執政が乗る船に向かって何用か?は、失礼デス」


と、叫んでいる。


「黒坂様が乗る船でござりまするか?」


日本人と言うか、俺の船であるとわかると流暢な日本語で言ってくる警備の兵士。


日本語が共通語として発展しているのは、グアヤキル城城下の一件でも気が付いていた。


もしかすると、この時間線では世界共通語が英語ではなくなるのかもしれない。


日本語が世界共通語?


笑えそうな話だが、現状としてあり得る状況下だ。


「いかにも、インカ帝国執政であり、皇帝陛下の夫である黒坂常陸様が乗る船。私はそれを任されている、インカ帝国皇帝補佐官・グアヤキル城元城主、武甕槌の船長、真田幸村である。警戒を解かれよ」


と、幸村が船首に立つ。


真田幸村はグアヤキル城城主の任は解いたが、インカ帝国皇帝補佐官の地位はそのままだ。


「グアヤキル城での一戦で確かにお見かけ致したことがございます。ご無礼お許しください」


小舟は港に案内するように誘導してくれた。


大型船からも降りられるよう、石造りの埠頭が作られておりそこに接岸する。


石の加工技術は流石、インカ帝国と言ったところだ。


幸村が兵を引き連れ先に下船すると、港を預かるインカ人の守備隊長が日本式のように正座をして土下座で迎え入れてくれた。


言葉だけでなく、礼儀作法も日本式が浸透している。


伊達政宗のおかげ?


俺も下船して挨拶を受ける。


「面をあげられよ。黒坂常陸である」


「この港を預かります。ワヌコと申します。先ほどの部下の無礼お許しください」


「なに、港を警備する者なら当然の言動、無礼には当たらぬ。それより、俺はクスコを目指している」


「本日は、もう日が沈みます。明日ご案内致します。本日はこの港でお休みいただくのがよろしいかと。伊達様もお使いになられる宿泊所がありますので案内致します」


と、言うが、


「ならば、今宵はこのまま船で休ませて貰う」


念のため、初めて会った見ず知らずの者が案内する宿は警戒する。


その答えに対して、真意に気が付いたのか、


「そうですか、では改めまして明朝」


真田幸村の家臣の佐助と、その配下を残して一度離岸することとなった。


幸村が佐助に港を調査させるという。


当然仕方がないことだろう。






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