第486話 ジブラルタル城・その7・太陽系オブジェ
大手門・世界平和祈願美少女微笑美門を通って最初に目にする物にもインパクトを出す。
それは某千葉県にある、某ネズミーCランドのような地球儀を考えたが、それではインパクトに薄い。
いや、この時代の人々にとってはインパクトがあるだろうが。
水車を動力として回転させるつもりなのだが、それでは地球が中心的なオブジェになってしまう。
そこで考えたのは太陽を中心とした太陽系惑星天体模型立体像だ。
太陽、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星。
冥王星は準惑星扱いなのは知っているが敢えて加える。
見る物が見れば、まだ知らぬ冥王星の存在を知る日本人の天文力の高さに驚くだろう。
16世紀から17世紀と言えば望遠鏡の発明合戦になっている。
地動説を唱えるガリレオ・ガリレイなどだって作っており有名だ。
太陽系惑星天体模型立体像・水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星を黄金で出来た太陽の周りを水車動力で動かすオブジェを大手門を潜って最初に見る物とした。
周りの壁は黒に混ぜた絵の具で塗り、満天の宇宙を表現する。
その中で太陽系惑星天体模型立体像が動く仕掛け。
蒸気機関を完成させているうちの技術者に取ってはそのような物は簡単に作れていた。
後は、これを見た者が理解できるかが問題だが。
城は1年6ヶ月と言う脅威のスピードで完成が見えてきた。
完成披露式の招待状をハプスブルク家、バチカン、神聖ローマ帝国、イギリス帝国、オスマントルコ帝国、などなどに出した。
敵対する仲だが、ジブラルタル城・建築の噂ぐらいは広まり気になっているであろう。
日本国の国力を見せびらかす為の絶好の機会。
この城で驚くが良い。
「ぬははははははははは、馬鹿か」
バシッ
「う~痛い」
・・・・・・。




