第474話 サン・ヴィセンテ岬砦・ガ●タンク・ガン●ャノン砲台
ヨーロッパ大陸西の端、ジブラルタル海峡入り口にあるサン・ヴィセンテ岬を占領して砦整備とジブラルタル海峡封鎖作戦を実施している。
資材はアメリカ大陸経由で日本から届く。
人員もアスティカやマヤ、インカ、ネイティブアメリカンの希望者を募って手伝いに来て貰っている。
南蛮国への恨みが強く、希望者は多かったが、石工職人、大工職人などに限定した。
アスティカやマヤ、インカ、ネイティブアメリカンの兵士に武器を提供して進軍することも出来るが、それではイスパニア帝国とやっている事はかわらなくなる。
アスティカやマヤ、インカ、ネイティブアメリカンには農業・鉱山資源発掘に力を入れるように助言した。
織田信長からの手紙も届いた。
『南蛮の事は任せる。ただし、必ずやフィリッペの首を送れ。真琴、正式に日本国外交大臣に任命する』
と、言う内容だった。
織田信長はと言うとハワイが気に入っているらしく、ハワイに滞在しているらしい。
織田信長とハワイの組み合わせはなかなかおもしろい。
ハワイのビーチで遊んでいるのだろうか?
さらに日焼けして、役所さんから松●しげるにならないと良いな。
サン・ヴィセンテ岬砦の萌化も、もちろんする。
お初は最早、諦めていた。
だが、今回作るのは萌ではない。
男のロマンだ。
アームストロング砲を肩に乗せた『ガ●タンク』『ガン●ャノン』をインカから派遣して貰った石工職人に造らせた。
それでジブラルタル海峡を睨み付ける異色の石像はインパクトが強い。
アームストロング砲は飾りではなく、撃てるようにしてある。
流石に全身は造れないので胸から上で作る。
目は頭部中を銀を貼り付け中で灯りを点ける。
若干光が弱いが灯台的役目を持たせた物だ。
「今回は、中から美少女がって絡繰はないのですね?こういう力強さを感じられる物は好きですよ」
と、お初は言う。
「流石に石造りでそこまでの絡繰は出来ないよ」
と、答える。
お初は平成時代なら女性プラモデラーになるかもしれないな。
ロボットオタク女子分類に入るかもしれない。
「マコ~可愛くな~い」
と、お江は怒り気味だった。
「待ってろ、ヨーロッパに正式な拠点、城を作る時には萌萌するからな」
と言うとお江は喜ぶが、お初は
「はぁ~また作る気なのね」
と大きな溜め息を吐いていた。
補給路の確保と、イギリスからの使者、バチカンの使者を待つのにしばらくサン・ヴィセンテ岬砦整備に時間をかける。
バチカンからの使者を俺は諦めてるわけではない。
バチカンは何らかのアクションを起こすと信じているからだ。
今はフィリッペに邪魔されているのではと。
大きな大きなヨーロッパ大陸を敵にしているのだから、着実に物事を進めなくてはならない。
焦って進軍すれば地中海と言うド壺にハマってしまう。




