第342話 織田信長とニューカレドニア島とオーストラリア大陸
織田信長がオーストラリア大陸まで来るのに時間がかかったのは、パプアニューギニアの東西の半島・岬を占領したのち船を出したところ、どうやら違う島に到着したらしく地図を見ながら話を聞くと、ニューカレドニア島だった。
「まあ、この辺りは島が無数に混在してますから、で、ニューカレドニア島は?」
「小さな島だったので制圧してきた」
ですよね~。
「ニューカレドニア島取るならタスマニア島とニュージーランド島を取りたいところですがそろそろ弾薬等ないですよね?」
「あまりないな、帰りを考えると使わずに置きたい」
「そろそろ帰ることを考えましょう」
と、信長と話を進め滞在する兵力と帰国する者達を分け準備を始め約一週間、弥助がアボリジニの30人程を連れて草原の机と椅子のところで会いたいと言ってきたのでそちらに行く。
「常陸様、この者達、常陸様が持ち込んだ、その何というのか美、美少女陶器?と酒ですか?大変気に入ったとのことでその陶器などくれるなら支配下になっても良いと申しておりますがいかがしますか?この者たちは族長たち、日本の文化の高さから黒坂様、いえ上様の国を恐れている様子でございます」
と、弥助が通訳をしてくれる。
「あれで良ければ構わないよ。出来れば、あれと物々交換で金やブラックオパールや地下資源と交換してくれるようにしていただければ良いのだけど」
それを通訳する弥助。
「合意するとのことでございます」
後ろでそれを聞いていた信長はなにやら笑いをこらえているのがわかるが、まあ良いだろう。
彼らは文字を持たない文化なのだが俺はいつものように神文血判を作る。
『1592年8月25日
日本国はオーストラリア大陸を日本国と宣言する。
日本国は交易を持ってオーストラリア大陸の土地を譲り受ける。
日本国はアボリジニの文化を尊重する。
日本国はアボリジニの聖地に不介入とする。
日本国はアボリジニを日本国の一員とし同等の扱いをする。
以上、五か条を武御雷大神に約束する。
右大臣黒坂常陸守真琴
太政大臣織田信長 』
それを通訳してもらいアボリジニの代表に渡し族長全員が親指で血判をしてくれると最後の一人が、文字の代わりにカンガルーを書いてくれた。
まあ、紙きれ一枚の約束事なのだが、こういうのは実は後世で役に立つことがあったりするから大事に取っておく。
勿論、お初はそれを隠し撮りしている。
1592年8月25日正式にオーストラリア大陸は日本国になった日だった。




