第315話 第二弾樺太開発その3
トゥルックの変わり果てた姿。
悪い意味ではない。
成長した姿と言った方が適切だろう。
お腹が大きくなった姿で、矢を研いでいた。
俺は後ろで刀を今にも抜きそうな、お初をお江が抑えているなんとも、俺の首の皮一枚の状態でトゥルックの前に行く。
「元気そうで何よりだ」
と、声をかけるとトゥルックは驚き家に入ってしまった。
あとを追いかけ家に入る。
「入るぞ」
と、中に入るとトゥルックは毛皮をかぶり身を隠そうとしている。
隠れ切れていないから。
囲炉裏の脇に座り、火を軽くかき混ぜて一言。
「俺の子だな?」
うん、心当たりは実はある。
去年、とある満月の夜、月がよく見える穴場の良い温泉があると言うので城を抜け出しその温泉で。
満月に照らされたトゥルックは幻想的でまさにエルフと呼べるくらい美しく、トゥルックもまた強い男が好きと言って燃えた。
一夜の過ち?
いや、実は連れて帰りたかったのだが、その言葉を言う前にお江達に無理やり船に乗せられてしまったのだ。
お江に「側室が増えないように言われているんだから」と、いわれたとき、「え?なんだって?」と言ったのは、すでに関係を持っていたからだった。
「もう、次から次へと種まきして呆れるわよ。種まきは田畑だけにしてほしいわ」
と、お初は刀を抜くのをこらえ囲炉裏に座った。
お江はトゥルックの被っている毛皮を優しくとり着座を促し二人で並んで座った。
「はい ヒタチさま いがい ちぎりは むすんでません」
「トゥルック、正式にうちに迎え入れたい」
と、俺は言うとトゥルックは大きな涙をポタポタと流しはじめ
「あそばれた だけだと おもって かくごして ひとりでうみ そだてるつもりだったのに」
と、今までいろいろな事を考えさせ、不安にさせ、心配させてしまったのだと言うことに気が付き俺は頭を下げると、お初に踏まれた。
「せめてちゃんと段取ってから手だしなさいよね。もう、女好きなのは諦めるからそのくらいはちゃんとしなさい」
「はい、ごめんなさい」
それをトゥルックは優しく止めてくれる。
「いけません おとこのあたま ふむなんて」
「良いのよ。真琴様は足をなぜか愛する変態でよく舐め回すんだから」
「お初~性癖暴露だけは頼むから止めて~精神すり減るから」
そうだ、俺は美少女の足が大好き。
霞ヶ丘詩○先輩のストッキングごしの足の指にハッスルしてしまうくらいなのだ。
そんな俺はちょくちょく夜伽の際、側室の足を堪能している。
「トゥルックちゃん、側室になるなら樺太城に入ろうか?」
と、お江が言うとトゥルックは、
「ここで うみたい」
と、答えた。
「わかった。ただ、家は建てさせて貰うぞ」
俺はすぐに左甚五郎に指示を出しドーム型御殿建設を始めた。
他の側室はなかなか妊娠しないのにトゥルックは一発命中。
熊の玉々汁のおかげなのか?と、ふと思った。




