第25話 惣無事令案
新しい屋敷でとにかく任されている仕事を始めた。
惣無事令の案を出さないとならない。
豊臣秀吉が単純に私事の戦いをやめろって話だったはずだけど確かいくつかの説があったはず。
まあそれは思い出さなくても良いかな。
と、自分が考える法度を箇条書きにしてみた。
私闘の禁止。
領土拡大の禁止。
幕府の支配下に入る事。
軍備増強の禁止。
単純な四つしか思いつかなかった。
これを幕府、征夷大将軍として帝に勅を出してもらうようにすれば良いと書き添えて紙に書いた。
これを書いたのを力丸に渡すとすぐに信長様のもとに渡しに行った。
惣無事令、単純すぎる。
こんなもんならみんな思いつくだろうし、俺って無能?
まあ、高校生に多くを求めないでよね。
そういえば鉛筆ってないのかな?筆で書くの苦手なんだよね。
鉛筆聞いてみようかな?鉛筆なら作れそうかな?
鉛筆だけど力丸に聞いてみたら、宣教師から買い求めたらしいものが届いた。
俺の知っているものとは少し違う。
書くたびに芯を詰めなおすって使いづらい。
しばらくは筆で我慢するしかないようだ。




