表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

227/1168

第226話 伊達のお・も・て・な・し・6

電撃コミックスNEXT 5巻4月26日発売

挿絵(By みてみん)

電撃コミックスNEXT

原作11巻5月25日発売

オーバーラップ文庫


 流石に、三日目ともなると多少は飽きては来る。


そこで近くを散策したいと言うと、1000からなる兵士が集められてしまった。


俺の五浦から呼び寄せた兵士600と鬼庭綱元の兵士だ。


それは仕方がないが、甲冑の必要はあるのだろうか?


戦場でもないのに。


俺は平服で帯刀して、馬に乗る。


向かいたい寺がある。


史実歴史時代線では、国宝の白水阿弥陀堂だ。


泊まっている宿屋からは馬でなら二時間もしない距離にある。


峠道を進むと直ぐに着いた。


浄土式庭園と呼ばれる庭を持つ阿弥陀堂は、平泉で有名な奥州藤原氏の藤原清衡の娘が建てさせた阿弥陀堂で、四方を山に囲まれた地に極楽浄土を模したと言われる庭がある。


全盛期よりは縮小されているらしいが、それでも美しい庭だ。


阿弥陀堂には壁画が描かれているが、風化が激しい。


平成ではよくよく見てもわからないほどであったのだが、今なら幾分見える。


阿弥陀堂にお参りをし入口の階段に腰を下ろし、庭園と山々を心静かに見渡す。


「綱元、内政干渉になってしまうが、この白水阿弥陀堂を保護してはくれぬか?寺社領を与えるのと、この阿弥陀堂の修復保存を頼みたいのだが」


「はっ、仰せのままに」


「新しき文化にばかり目を向け、古き文化の継承を怠る国は滅びる」


「ごもっともにございます」

 

「政宗殿はそのあたりをよく御存知だろうから、いらぬ口出しかもしれぬがな」


「いえいえ、伊達家の家訓に取り入れさせていただきたく」


「そう言って貰えるとありがたい、今日はここでしばらく過ごしたい」


俺はそのまま、阿弥陀堂からの景色を堪能しながら心を落ち着けた。


池には桜の花びら、それを食べる鴨たちの鳴き声が心地良く聞こえてくる。


まるで心が浄化される一時。


極楽浄土にはまだ行ったことないが、この心地良い空間がもしかしたら本当に極楽浄土なのかもしれないなと、ふと思う。


日が傾きだした頃に宿に戻った。



10巻10月25日発売☆11巻続刊決定

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

オーバーラップ文庫より

原作1巻再々重版・2、3巻重版出来

書籍版全巻6万文字の大加筆&書籍版オリジナルヒロイン大活躍中&オリジナルキャラ登場

公式無料試し読みサイト

https://over-lap.co.jp/Form/Product/Reader_nvl.aspx?pid=9784865545326&cat=BNK


4巻2023/07/26発売

挿絵(By みてみん)

電撃大王連載中

電撃コミックスNEXT


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
i621522 【書籍版案内】 最新情報オーバーラップ文庫公式サイトへは画像をクリック i533211 533215 i533212 i533203 i533574 i570008 i610851 i658737 i712963 本能寺から始める信長との天下統一コミカライズ版☆最新情報☆電撃大王公式サイト i533528 i533539 i534334 i541473 コミカライズ版無料サイトニコニコ漫画
― 新着の感想 ―
どこぞの近江亜相とは危機管理の意識が真逆で面白い
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ