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第16話 1582年7月14日

 日射しはすっかり夏、じめじめした梅雨も抜けたみたいでカラッとした暑さに変わった。


蝉は元気に朝から鳴いている。


ジージージーとやかましい。


俺は未だ本丸からは外には出ていない。


力丸の話によると、明智光秀軍の残党狩りに出陣した織田信長は、残党狩りも終盤らしいが未だに城外は安定しておらず本丸からは出ない方がよいとの事で出れていない。


明智光秀軍残党狩りは、本能寺の乱を聞きつけて中国毛利との和睦を済ませた羽柴秀吉が西から京の都に入京し 、織田信長嫡男、織田信忠を総大将に残党狩りが行われているとのことだった。


信長本人は京の都に入京し、自身が健在であることをアピールし更なる謀反者を出さないよう働いているらしい。


ちなみに、「本能寺の変」ではなく、「本能寺の乱」と、言ったのは間違いではなく「変」は、目的を果たして変化があった場合で目的を果たせず変化がなかった場合は「乱」になる。


森力丸からの話を聞くと、やはり羽柴秀吉は明智光秀の裏切りを事前に察知していたのではないかと勘ぐってしまう。


毛利との和睦は下準備が出来ていたのでは?と。


明智光秀単独説が有力だが本当にそうなのだろうか?と、疑問に思う。

裏では繋がっていたのでは?


明智光秀、羽柴秀吉、そして、徳川家康。


まぁあ、今は俺はそんなことを考えるより、遊び相手にされてしまってる幼女を追いかけ回すことに忙しい。


お江とお初は、朝だけでなく昼間も現れるようになり、鬼ごっこの鬼に毎日のようにさせられている。


茶々は、日陰でそれを見ている。


冷ややかな視線を俺に向けて。


この三姉妹も俺と同じく、本丸に避難しているらしい。


安土城って戦時基地の城と言うより、政治的な機能性で守りが堅牢ではない。


平成に残る姫路城のように複雑性はなく、天主のある本丸までは長い一本道で登ってこれてしまう。


もちろん途中には門もあるが今は織田信長が出陣しているため守備兵も少ない。


そうなると一番安全なのは本丸になる。


お江、お初、茶々は天主に間借しているらしい。


母親と一緒に。


そうなると、本丸の庭は子供の遊び場になってしまうのだから俺の所にも来てしまう。


まあ、暇だし、子供嫌いじゃないから良いんだけど。


うちの道場に来る子供らとよく遊んでいたし。

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