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第129話 戦国武将・黒坂真琴

 翌日に安宅船で安土城に登城すると、織田信長も復興という忙しい中にもかかわらず出陣の支度をしていた。


「常陸、体は良いのか?」


と、俺の姿を見るとすぐに気遣ってくれた。


「はい、そんなことよりも北条・佐竹・蘆名討伐を始めるのですね」


と、本題を前置きもなしに言い出した。


「ああ、東国は北条・佐竹・蘆名・伊達・最上・相馬・南部など共に任せようと思っていたのにな、この信長の言う事を聞かない愚かな者が出る、わし自ら出陣して歯向かえばどうなるか目にもの見せてくれる」


と、本能寺で初めて見た時のような第六天魔王の自称に劣らぬ恐ろしい形相で言う信長。


「俺も行きます」


「わかっているのか?戦だぞ」


「はい、わかっております。俺は戦場は恐い、正直参戦などしたくはない、ですが、俺は一城の主にして幕府の奉行、中納言でもあります。力ある者が動かねばならない時ぐらいわきまえてます」


「ぬははははははははははは、こっちの時代の人間になったな、常陸、いつかはそうなるであろうとは思っていたがな、常陸は最早戦国の武将ぞ、ぬはははははははは」


「思っていた?」


「だからこそ飼っていたのではないか?この前の地震で陣頭指揮にすぐに立った常陸ならその日が近いとは思っていたがな」


と、顔の緊張を緩めて俺の目をしっかり見て言う信長は、父が子を見るときの目に似ていた。


俺の成長を待っていたということなのだろうか?今回の出陣は特別なんだ。


「俺は、自分の故郷が荒廃するのが嫌なだけなんです」


と、信長の目に訴え出ると、


「わしも、この日の本の国の荒廃を憂いて働いてきたのよ、同じだ、常陸」


そう言うと、信長はマントを大きく風になびかせながら、


「ついてまいれ、あの者たちに新しい戦を見せてやる、まず行くは大坂城ぞ」


「え?大坂って信長様直轄の城のはずでは?」


浄土真宗・石山本願寺の跡地は俺の提案で、海城が作られていたはず、完成は見ていないが、九鬼水軍が城代として預けられているとは耳にしていたが、え?まさか?・・・・・・。


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