茶々視点・①話・本能寺の乱
本能寺の乱
天正10年6月2日(1582年6月21日)
昼
私、浅井茶々は安土城で京都からの早馬で明智光秀の謀反を知った。
「茶々、お初、お江、急ぎ支度をしなさい。城に入ります」
慌てる母はお市。
織田信長の妹。
私たちは浅井家に嫁いだ織田信長の妹の娘。
織田信長からみれば姪だ。
ただし父・浅井長政は織田信長との同盟を破り敵として死んだ。
いや、織田信長に殺された。
私はその恨みを今でも持っているが今は織田信長の庇護のもと暮らしている。
「姉様、伯父上様はご無事なのでしょうか?」
「さぁ~・・・・・・母上様の慌てよう、そして謀反人が明智光秀との事が本当なら無事では済まないでしょう」
「姉様・・・・・・みんなこわい・・・・・・」
「お初、お江から目を離すことなきよう。この様な時離れ離れになるのが一番怖い」
「はい、姉上様」
私たち三姉妹は一度落城を経験している。
私はあの小谷城の落城の記憶が鮮明に残っている。
兎に角今は母上様に従い安土城本丸に入らなくては・・・・・・。
織田家随一の切れ者と言われている明智光秀の謀反、伯父・織田信長はすでに亡き者と思っていいでしょう。
しかしそれをお初たちに言えば恐がらせるだけ。
母上様は一度安土城本丸で様子を見て、上杉討伐をしている柴田勝家を頼って逃げると私は推測した。
お初たちの手を引き母上様とはぐれない様にして言われるとおりに本丸御殿に入った。
コンテスト作品(リアルタイム・アルファポリス・コンテスト参戦中、コンテストの結果次第で作家生命が伸びます。作家生命が伸びれば、『本能寺から始める信長との天下統一』続巻出ます)・書籍作業優先の為、不定期更新ご容赦ください。




