表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1071/1168

㉑話 黒坂真琴は奇才?

伊達政宗視点版・


本能寺から始める信長との天下統一


・原作3巻付近・

挿絵(By みてみん)

更新不定期


(カクヨム先行公開中)

黒坂常陸はずんだ餅を食べ終えると出された熱々の茶を啜る。


戦場なのにこれほど気が緩んでいて良いのか?


それとも余裕?


色々と気になる中、織田信長公側近森蘭丸が今後の進軍の説明をする。


今までに戦術に本当に出来るのか?となってしまう。


その戦術は海から織田信長公の艦隊が砲撃、敵を散らした沿岸街道を進軍して常陸国に攻め込むというものだった。


「この様な戦術聞いたことがございません。上様がお考えで?」


聞くと、織田信長公は鉄扇を黒坂常陸に向けた。


「この食いしん坊馬鹿が考えたのよ。小田原の城を一日にして灰にしたのもこの馬鹿がいたからこそ」


「信長様、そんなに怒らないでくださいよ。別にずんだ餅喜んだって良いじゃないですか」


「馬鹿がっとに才能と行動が全く合っていないから政宗も変な目でそちを見ているのを気が付かんのか馬鹿者め」


織田信長公が言うと、森蘭丸兄弟や我の弟小次郎政道もうんうんと頷いた。

どうやらこの戦術、そして小田原の城を落とした事は彼らの頷きで黒坂常陸の案だと理解した。


「噂では聞き及んでいましたがまさに奇才の持ち主なのですね・・・・・・奇才の黄門と囁かれておりますが本当だったとは」


「兄上様、御大将を敵としたら伊達家は一ヶ月も持ちますまい。どうか心に留め置いて下さい」


小次郎政道が真剣に言う。

あまりに心のこもった忠告だったのでゴクリと唾を飲み込んでしまった。


「伊達家先陣を務めます伊達藤五郎成実隊と同じく大北川付近に陣を張っている相馬殿の軍に伝令を走らせてこの戦術を知らせます」


片倉小十郎景綱が言うと、黒坂常陸は、


「あ~俺もうちの兵率いて行きますよ。ここら辺詳しいから道案内出来ますし」


「ならん、常陸は儂と船だ。我が客が戦場の先陣に出るなど許さん」


織田信長公の言葉に疑問が、


「客?」


「あぁ~兄上様は御存じありませんでしたか。御大将は織田家の家臣にあらず。上様の客分にして義理の息子でございます」


「城を貰い官位も命じられているのに家臣ではない?」


「ふっ、そうだ。同じ目標を進む協力者といったところだな。まぁ~その様な話は良い。常陸は船だ」


「はいはい、だったらうちの新式火縄銃を扱う隊を先陣に行かせてこちらの有利を確固たるものにしたいので前田慶次と真田幸村を行かせるお許しを」


「ん、それなら構わん。好きにせい」


織田信長公は立ち上がるとそれに続けて黒坂常陸も勿来の陣を下り船に戻っていった。

原作11巻5月25日発売

発売初週売り上げオリコン☆9位☆

オーバーラップ文庫

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

電撃コミックスNEXT

5巻4月26日発売

重版出来

挿絵(By みてみん)

電撃コミックスNEXT


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
i621522 【書籍版案内】 最新情報オーバーラップ文庫公式サイトへは画像をクリック i533211 533215 i533212 i533203 i533574 i570008 i610851 i658737 i712963 本能寺から始める信長との天下統一コミカライズ版☆最新情報☆電撃大王公式サイト i533528 i533539 i534334 i541473 コミカライズ版無料サイトニコニコ漫画
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ