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茨城県応援特別SS・水郡線再開通記念

2019年の豪雨により不通となっていた水郡線が2021年3月27日全線再開いたしました。

復興応援として書かせていただきます。

「マコ~も~う、こんな山奥になにがあるのよ~」


「滝と温泉」


「食べられないじゃん・・・・・・」


お江を連れて山間部の視察に赴いた。

今は、大子町付近、久慈川の土手を造り治水工事しないと。 目に焼き付いている2019年豪雨災害を思い出しながら河川工事の計画書を作り終えて、袋田温泉郷へ向かっている。


「仕方ないだろ、俺の時代だと、林檎や奥久慈軍鶏、凍み蒟蒻の名産地になるんだけど、今は鮎くらいのはず・・・・・・」


「鮎なら茨城城でも鬼怒川のがすぐ届くじゃん。 その凍み蒟蒻ってなに?」


「蒟蒻を板状にして、冬場、干してわざと凍らせるんだよ。 夜凍らしてで、昼間は暖かくなるから、それの気温で解凍して、そこに水を掛けて、また夜凍らせる。 それを何日も繰り返して、蒟蒻の水分取るんだよ。 すると日持ちする蒟蒻の保存食が完成するんだよ。 煮物に使うと、肉っぽい食感になるから、体型を気にしている人にはお勧めの食材。 きんぴら風にして食べるのも美味かったな」


元祖フリーズドライ製法。

この蒟蒻の保存食が出来たおかげで、蒟蒻の食文化が日本に定着したと言われている。

それまでは蒟蒻は日持ちしないので、食べるのに毎回毎回、蒟蒻いもを摺り下ろして灰汁抜きしたりと手間が大変だったらしい。

平成時代、『蒟蒻=群馬県』のイメージが定着していたが、実は江戸時代、蒟蒻と言えば水戸藩の専売品で藩を大変潤した産業だそうだ。

蒟蒻の元祖は『茨城県』だ!


「私、気にしてないもん」


ぷりっとした巨乳の胸を張って威張るように言うお江。


「凍み蒟蒻は保存食になるから、うちとしては推奨するけどな。 おっと、これも幸村にやらせないと。 でも、蒟蒻、刺身好きなんだよ。 辛子酢味噌たっぷり漬けて食べると美味いよ」


「へ~蒟蒻の刺身あるんだ」


「うん、今日泊まる宿で作って貰うか?」


「うん、食べてみたい、でも私体形気にしていないからね」


「わかってるって。ぼんきゅっぼ~ん体型のお江、好きだぞ」


「マコが言うとイヤらしく聞こえる~・・・・・・はっ!夜私に酢味噌塗って舐め舐めしたいんでしょ?」


「するか、馬鹿っとに、ほらもうすぐ着くぞ」


その晩、身分を隠して泊まったはずなのに、その宿では『大納言様好物刺身蒟蒻』と幟を掲げ商売をしているのを次に来た時に見ることになってしまった。


なぜにバレたのだろうか?謎だ。

水郡線は茨城県水戸市から福島県郡山市を結ぶローカル線です。

袋田温泉郷、袋田の滝、躑躅や桜の名所の矢祭町など走っております。

のんびりと景色を堪能する旅にいかがでしょうか?

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 「平成時代」から「天正時代」へタイムスリップしたはずの主人公がなぜ「目に焼き付いている2019年豪雨災害」を思い出せるのだろうか。
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