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プロローグ
4月17日、辺りはもう暗くなっていた。この町のシンボルの時計台のてっぺんに一人の少年と一匹の動物らしきものがいた。
「本当にこのまちにいるの?」
少年はそう呟いた。
「うん、このまちにいるよ。」
生き物はそう呟いた。
「いるといいね、"傷仲間"」
「うん、探そう。」
これは、誰も知らない、始まりの物語。
ー夢を見た。それは、なにかを告げているようにー
「姉ちゃん、起きてよ!」
「・・・あ、おはよう~」
「もう!先にいくね!」
「ハイハーイ、いってら~」
今日は4月18日、といっても普通の日である。私・・・中嶋 椿は波川学園の高校一年生である。といっているうちに朝飯を食べ終わり、学校に出掛けた。
その日常を 謎の生物が見ていた。