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怪物兄妹、乱闘!

「……今年の跡片付けは面倒だね…………」


 学院長室から試験を監視していたシラーは遠い目をした。



・・・



 焼野原となった会場に二筋の閃光が飛び交った。


 他の生徒が全滅したことにより、結界内には一縷の魔力の残っていない。

 凄まじい速度で飛行する二人から漏れ出す魔力は皆無だった。


 閃光は幾度となくぶつかり合い、衝撃波が塵を舞い上がらせる。


 上空でセノカは弓矢を構えた。


〈蒼鬼炎涙〉


 弓と矢が青い炎を纏った。


 炎が燃え盛る。


 基本的に大抵の魔法は一般的な防御結界で防ぐことが出来る。しかし防御結界の強化には上限がある。

 絶大な威力を持つ魔法を防ぐには、各魔法専用の結界を張らなければならない。


 レイは炎魔法特化の結界を作り出した。


 セノカの手から矢が離れる。


 殆ど同時に、その矢先はレイの胸元に触れそうな場所に出現した。


(……速い)


 軌道の先はレイの心臓の中心を狙っている。


 しかし、そこでレイは結界を変更した。



 氷魔法特化の結界に。



 矢が止まり、押し寄せて来た炎の波が消える。


 次の瞬間、結界の表面が凍り付いた。


(見抜かれたか)


 炎魔法に見せかけた氷魔法。


 炎魔法特化の結界を張れば、無残に突き破られる。レイはそれを勘で見抜いていた。


 セノカがもう一撃を放つ前に、その眼前に急接近して斧を振る。


 瞬き一度の猶予も与えない斬撃が、セノカを縦に引き裂いた。


 しかし。


「甘い」


 その声が聞こえたのは背後からだった。


 斬られたセノカの体が、無数の魔力の刃に変化する。至近距離で刃がレイに殺到する。それらがレイに刺さるまでに魔法式を構築する時間は無い。


 レイは刃を斧で捌き切った。

 刃が魔力の粒子として消えながら地上に落ちていく。


 レイは素早く振り返り、魔法を発動させる。


紅炎砲(ファイアキャノン)


 現れた魔法陣はレイの身長を優に超えていた。


 巨大な魔法陣から熱線が放たれる。


〈転移〉


 セノカは熱線の効果範囲を外れた。巨大な熱線に直接触れなくても、ある程度近づけば灰に変えられる。


 熱線は止まらず、地面に大穴を開けて途絶えた。


 再び一本の矢がレイの心臓に飛んだ。レイは振り向きざまに矢を落とし、セノカに斬りかかる。


 しかし手ごたえは殆ど無く、セノカの姿は毒の霧となって焼失した。


 腕輪の力で即死の致命傷以外は無効化される。セノカは無駄を嫌う。となれば、この毒を受ければ間違いなく即死だ。それも現時点の〈毒耐性〉で無効化できる毒性の上限を突破する強さの。


 レイは息を止めようとするが、その瞬間、肌に痺れるような痛みが走った。痛覚は遮断されている筈。つまりこれは毒の効果ではなく、身の危険を告げる信号だ。


 膨大な魔力の一部を爆発させ、霧を残さず吹き飛ばす。


 濃い毒霧が晴れ、魔法陣をレイに向けるセノカ本体が現れた。


炎竜の息吹(ヴォルケイノ)


 炎が広がりながらレイを飲み込んだ。


 レイは炎が届く直前に炎魔法特化の結界を張り、攻撃を遮る。


 結界に隠れながらレイは梔子色の魔法陣を展開させた。


風竜舞(エメラルドストーム)


 レイを中心として発生した竜巻が空気を喰って巨大化する。


 上空で生まれたそれはやがて地面と結界の頂点にまで届き、風の渦がセノカの炎を巻き込んだ。

 レイの周辺から豪炎が離れ、竜巻と共にセノカに襲い掛かった。


 セノカは冷静に手を掲げ、水縹色の魔法陣を竜巻に翳した。


悪食(マジックイーター)


 魔法陣から黒い影が竜巻を覆い尽くし、収縮した。


 吹き荒れていた風が消滅し、影と共に虚空に溶ける。


 レイが光りにも近い速度で接近し、正面から斧を振り下ろすがセノカ本体は既にその場には

いなかった。セノカの形をした爆薬が斧の衝撃で衝撃波と炎を引き起こす。


 鼓膜を殴り潰すような音圧と爆発がレイに殺到し、地面に土埃を立たせた。


 炎魔法の結界で身を守り、テオは斧を構えた。


(…………上空。矢を構えている)



 同時刻。



 炎の爆ぜ続ける上の空で、セノカは炎を纏った弓でレイを狙っていた。


 矢を引く力が強まると共に、矢に宿る炎も激しくなっていく。


 レイは斧を頭の横に振り上げた。


 ________セノカが矢を放つ。


 レイは斧を斜めに振り下ろす。


 レイを覆っていた爆炎が斧の風圧に消し飛ばされ、迫っていた矢が切り落とされた。


 斬撃によって生まれた真空波がセノカに向かって飛んだ。


 回避されたそれの勢いは衰えることなく結界に命中した。


 帝王新星ですら傷一つ付かなかった結界が欠けた。


『ちょっと!』


 二人の脳内にシラーの声が響いた。


『お願いだから結界は壊さないで⁈ それが消えたら近隣のジジイが煩いんだから!』


「近隣住民の皆様と言え二十七歳」


 セノカは結界を修復し、シラーからの通信を切った。未だ何か訴えていたが、聞いたところで時間の無駄だ。


 レイは斧を下ろし、しかし距離を取ったままだった。


「強化はした。だが威力は抑えろ」


「……承知」


 二人は再び武器を構え、睨み合う。


 緊張感が戻って来た。



_____________あと十六分。




・・・



「はー、私だって忙しいのに……」


 学院長室でシラーは頭を押さえて言った。


 魔法によって試験中の様子が虚空に映し出されているが、そこに居るのは二人の長身の生徒のみ。

 これまでの試験では、二日で二十人が残る程度だった。一年生から三年生まで全ての生徒が参加するわけだから、減る人数は多いが一方で残る人数も多いのだ。


 それが今回は、開始一時間余りで残り二人。しかも現状を見るに戦いはそこまで長引かなそうだ。


 どちらが勝つのかは全く予想がつかないが。


(また癖の強いのが増えたか…………)


 シラーは盛大に溜息を吐いた。


 その直後。


『よおシラーさん! 今試験中で合ってるよな?』


 煩い声が脳に響いてきた。


 シラーは露骨に顔をしかめた。

 勿論相手には届いていない。


『学院での仕事中くらい放っておいてくれ給え!!』


 相手と同じように思考で意思を伝える。


 しかし相手は愉快そうに笑った。


『今回、確かフィロイドも出てるんだろ? 俺今から見に行くから! 一応断りを入れとくよ』


『断りの意味を調べろお前は。二十二だろうが』


『あーあー聞こえなーい』


 相手は一方的に通信を遮断しようとした。


 その直前にシラーは声を割り込ませる。


『待て待て待て待てwait please』


『んん?』


『来るのは分かった。来るのは分かったからせめて二人も連れて来い』


『はいよ』


 相手は軽い返事を一つ残した。

 そこで通信が切られた。


 シラーは腹を抑え、もう一度、盛大な溜息を吐いた。


「……有給取るか…………」



・・・




 セノカとレイは戦闘場所を地上に移していた。


 荒野となった会場に隠れる場所は殆ど無い。そこでセノカは膨大な魔力を片手に集中させた。


命の深緑(メロディザドライアド)


 澄んだ声に応えるように、焼けて黒く変色した地面から緑の双葉を生やした芽が生え始めた。芽は瞬く間に会場全体に広がり、黒焦げだった土は若々しい翠で覆い尽くされた。


 しかしそれでは終わらず、芽は急激に成長し、一秒もしない内にセノカの背を優に超えるまでになった。


 更にそれは成長を続け、幹は人の体を完全に隠せる程に、葉は上空から地面を完全に隠した。


 木の一本一本には凡そ人一人分の魔力が込められている。それは視覚だけでなく魔力探知から人を隠す役割を担う。


 レイは視線をゆっくりと左右に振りながら姿勢を低くした。


 音はしない。

 人影も見えない。

 気配も無い。


 自分の存在を伝える一切を排除すること、それが局員の戦闘班としての最低条件だ。


 魔力を完全に隠されている今、相手の位置を知る情報はただ一つ。


 勘と経験、そして思考力。


 セノカが相手である以上、使えるのは殆ど勘のみだ。


 レイは静かに瞼を閉じた。


 風で魔力の葉が揺れる音、土埃が飛ぶ音、魔力の揺らぐ音。


 冷たい風、地面を流れる魔力。


 濃い植物の匂い、乾いた土の匂い。


 視覚が遮られ、他の感覚が研ぎ澄まされる。


 そして突如、レイは斧を横に振るった。



 金属がぶつかり合った。



 セノカが斬りかかって来たのだ。


 そのままセノカは風のようにどこかに消えた。


 再びレイは斧を構えた。


 すぐに全く別の方向からセノカが刃を振るい、飛び掛かった。


 レイは一度目と同じように斧を振り、木々を数本切り倒して刃を弾く。


 素早く膝を曲げ、レイは狭い木々の間を疾風のように駆け抜ける。


 常人には目視も出来ない速度のレイを正確に狙い、セノカの魔法陣から炎と氷が放たれる。

 貫くようなそれらを斧で捌き、レイはセノカ本人を探し回る。


 ある瞬間、見覚えのある金髪と長身の人物が立っていた。


 レイは地面を蹴り、そこに立つセノカを縦に切り裂いた。


 セノカの体は呆気なく断たれ、黒い霧となった。先ほどと同じ毒霧だ。


 霧を魔力の爆発で晴らし、その場から離れる。


 しかし避けた先に闇魔法の棘が現れた。


 レイは体を半回転させ、棘の先が背中を貫く直前に後ろに跳んで回避した。だがそこにも棘が待ち構えている。セノカが二重に張った罠だ。


 今度の棘は眼球を狙っている。


 レイは一瞬の間に棘と頭の間に魔力を溜め、一気に爆発させた。


 頭が反れ、棘が砕ける。


 次は背後から棘が生えた。


(……埒が明かない)


 レイの胸に梔子色の魔法陣が現れた。


幽風人(ハイドライビング)


 レイの体が消え、棘は風を無意味に刺した。

 実体に戻りもう一度魔法陣を作り出す。


神速(ブースト)


 レイの速度が五倍近くに増加した。


 魔力探知でセノカを探し、持ち前の動体視力で高速で動き続ける景色を見回す。


 風圧が葉を吹き飛ばす。

 道を遮る木を斧で斬り飛ばし、速度を落とさずに走り続ける。


 その時、別の風が流れていくのをレイは感じ取った。ただの風ではない。そこには微弱だが覚えのある魔力が含まれている。


 その風圧の方向に向きを変える。


 すると、レイから走って逃げるセノカの姿が目の前にあった。


(……本物)


 斧を振り上げ、セノカの背後に一気に駆け寄った。


 そこでセノカが振り返った。藤色の瞳に動揺は無い。


 その氷点下の宝石の光に、レイは心臓が冷える感覚を覚えた。


 大刃が肩から体を断ち切る。


 だが、同時にセノカの姿は転移魔法によってどこかに消え失せた。


 例えどんな反応速度があろうとも、今の斬撃が届くまでの間に魔法を構築するのは無理だ。つまり、セノカはレイに見つかる前から転移の準備をしていたことになる。


 本体を狙った攻撃の威力は絶大だった。結界内で地面が地層を露にして割れ、木々が直線を描いて吹き飛んだ。


 セノカは上空に転移していた。


 自分の身長ほどはあろうかという弓を引く。銀色の鏃はまっすぐレイの頭に向いている。


 レイは巨大な斬撃を放った影響で、僅かながら体勢を戻すまでの隙が生まれている。加えて木々が吹き飛んだことで、上空からレイの姿は丸見えだ。


 大量の魔力が矢に込められる。


 そして爆発した。


 矢は光にも届く速度でレイを狙った。


 木々の葉と空気を焼き貫き、その頭に尖った刃が触れた。


 矢には氷の魔法が付与され、毒が禍々しく黒い影のように纏わりついている。


 付与された氷の魔法は、対象の魔力を感知して発動する。辺り一帯は氷河と化し、毒の霧は万が一の逃走経路を絶つ。毒は先ほどとは異なって微量の魔力の爆発で消し飛ばせるものではない。


 更に今のレイは、先ほどからのセノカの天与魔術を駆使した戦法の影響でかなりの量の魔力を消費している筈だ。無闇に魔力を使えば、後になってその決断が牙を剥くことになる。


(私はレイの行動を全て読める。レイは私の攻撃を全て感知できる)


 頭脳と戦闘力の両方を足して比べてみれば二人の実力差は無いに等しい。


 セノカにはレイほどの勘の鋭さは無く、代わりにあらゆる行動を思考によって予測することが可能だ。

 レイにはセノカほどの頭脳は無いが、代わりに勘と身体能力で攻撃を防げる。


 レイがセノカに勝つには神がかりの頭脳ですら対応できないスピードと威力が必要。

 セノカがレイに勝つには人智を超えた身体能力ですら打ち勝てない策略が必要。


(あの毒霧は一瞬のうちに周囲百メートル余りを飲み込む。魔法は氷柱と同時に氷の粒子を発する。今この瞬間判断してからの対処は無理……)


 矢は標的の頭を抉る。


 冷気が満ち、先行して薄く広がった毒が葉を朽ちさせていく。


 レイの持つ斧は未だ地面から離れていない。


 しかし、セノカは目を細めた。


(……の筈だが)


 突然、矢が炭になった。


 氷魔法の術式ごと黒く砕け、微かな風に乗ってその残骸は無残に舞い落ちる。


 広がり始めていた濃い毒霧が消えた。


 晴れたのではない。跡形も無く消失したのだ。


 斧を地面から抜き、目視不可能の速度でレイは姿勢を低める。


 セノカは予め準備していた防御結界を八重に張った。物理魔法専用の強力な結界だ。並の打撃はおろか、大砲を百発撃ち込まれても傷一つ付かない。


 巨大な斧が白銀に輝く。

 重い音が木の幹を震わす。


(レイの天与魔術……厄介なものだ)



 レイは斧を振り、上空に飛び上がった。



 一枚の破壊に砲弾七十万発要する結界が完膚なきまでに砕け散った。


 斧の勢いは尚も止まらず、速度を保ったまま八つの結界が破られた。


 巨大な刃がセノカの胴体を両断した。

 そしてその体は氷柱に変化した。


 斧には霜が立ち、それは刃を侵食しようと蠢く。


 レイは柄を少し強く握った。金属の表面を覆っていた霜が四散した。


 氷で作られた、セノカの形を模した人形が粒子を撒きながら地上に落ち、砕ける。


 レイは本物のセノカ______と思わしきそれに向き直った。


 セノカは弓を下ろした。


 弓の形が白い光と化して消え、代わりに一振りの刀がその片手に握られていた。


 装飾の無い、真っ黒な鞘と柄の刀。

 かつて局員D-1082が敵を屠るのに使っていたものと同じ姿の武器。


 セノカは鞘から刃を抜いた。白銀が日光を反射した。


 その眩しさは日の温度を持っていた。しかし酷く冷たかった。


「レイ」不意にセノカが言った。「分かっているな?」


「無論。あと七秒だ」


 レイは静かに返す。


 二人の瞳には、殺気も敵意も宿っていなかった。


 セノカの刀に魔力がこもる。


 二人は同じように武器を構えた。

 刃の先を後ろに引き、脚に力を溜め込む。


 アイレンとロザリエの戦闘と同じ光景。しかしあの二人のように燃える魔力のぶつかり合いは無い。

 あるのは無と、冷たい魔力の波。


 空気が張り詰め、金属が鋭利に輝く。


 夜空の色を溶かした外套が風にはためいた。




 _______約七秒が経過した。




 二人は武器を振った。




 更に上空から放たれた魔法攻撃に向かって。





 光線が切り裂かれて消える。


 巨大な魔力に空気が震えた。


 二人は互いから視線を外し、“それら”を見た。


「あっれー? 今日ってここの学院の生徒たちが山に集まる日じゃないの?」


「だから言ったでしょう、下っ端、それもあのような雑魚の情報を簡単に信用するべきではないと」


「えー、あの二人良い子だったじゃん」


 二つの人影。


 脆仙(ヒューマン)に似た背格好。


 しかし明らかに異なる点が幾つもある。


 黒い角。黒い翼。濃い血色の瞳に黒髪。


 その特徴に合致する種族。


 二体のうち一体、にこにこと笑って魔法陣を片手に浮かべる者が、セノカとレイに気づいた。


「あは! でも見なよ、凄そうなのが二匹も居るじゃない!」


「はしゃぐようなことでもないでしょう。早く片付けて学院を殲滅せねば。陛下からの命令に背いてはなりません」


「わあってるって、そう急ぐなよな。俺達神(デー)(モン)の相手になんてならないんだからさ」


 笑っている神鬼が愉快そうに言った。


 もう一体の、生真面目そうな青年の姿をした神鬼は肩をすくめた。


 セノカとレイは動かなかった。

 魔法式を構築することも、武器を構えて睨みつけることも無い。


「ほらほらどうしたの! かかってきなさいよ強そうな脆仙ちゃん」


 神鬼はにたにたとした笑顔のまま手を叩いた。


 セノカとレイは一瞬目線を合わせた。


 その様子にもう一体の生真面目な神鬼が眉を寄せる。


「警戒なさい。あの二人、何か隠していることが____」



 その時。



 神鬼の頭が吹き飛んだ。


 魔力の光線が空を横断していた。


 残された、笑顔を浮かべていた神鬼は咄嗟にセノカとレイを確認した。


 二人の位置も体勢も、何一つとして変わっていない。


 つまり、別の何者かが_____。




「びっくりしたぜ! まさか試験中に悪魔がでるなんてよ!」


 快活な男の声。


「無事かい? 二人とも」


 聞き覚えのある青年の声。


「ちょっと、早いですってば!」


 優し気な女性の声。


「そろそろ慣れろよ? 俺は遠慮する気なんて無いからな!」


「突っ走るなと何度も言った筈だ」


 冷静な男の声が言った。


 二人は、その四人を振り返った。


 一人は、栗色の髪をなびかせた甘い顔立ちの美青年。学院長であるシラー。


 もう三人は初対面だった。

 だが二人はその人物たちの情報を知っていた。


 緑を帯びた銀の短髪の、快活そうな若い男。


 生真面目そうな、琥珀色の瞳の青年。


 柔らかそうな茶髪の女性。


 見た目こそ全く異なるが、共通点が一つある。


 魔力量が常人の領域を遥かに凌駕している。


「お前らは休んでろ! こっからは_________」






「俺達先輩フィロイドに任せな!」


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