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混沌のアリス  作者: 里羽
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【第四話:巡る日常とすれ違う眼差し】

魔法の名称は後ほど変更する可能性があります

魔導学園ルクシア――

その広大な敷地は、単なる学び舎という言葉では収まりきらないほどの規模を誇っている。


中心にそびえる《白銀講堂》は、学園の象徴であり、入学式や学術大会などの大規模行事が行われる場所だ。螺旋階段の上部には魔力増幅装置が組み込まれ、講堂全体を覆うように防御結界が張られている。


その南側には《剣技演習場》と《魔法演習場》が広がっている。

闘技場のように円形に造られたその空間は、訓練時には魔導障壁が展開され、実戦さながらの模擬戦が可能となる。学生たちはここで日々、魔法と剣術を磨いている。


西には《研究棟》が建っていた。

魔法理論の応用実験、魔道具の開発、錬金素材の解析などが行われるこの建物は、理論と実践の橋渡しを担う場所だ。時折、魔力の暴走で爆音が響くこともあるが、それすらも学園の日常の一部として受け入れられていた。


さらにその奥には旧研究棟がある。いまでは学園内で使われなくなった魔道具などが眠り、生徒が勝手に入らないように封印魔法が施されている。


東の《学生寮》は、男女別に棟が分かれており、それぞれの生徒に自室が与えられる構造になっている。

広々とした石造りの寮棟は三階建てで、内部は生活に必要な機能が揃っている。


その中でも《食堂》は、最も生徒が集う場所のひとつだ。

天井が高く、魔力によって常に快適な温度が保たれており、壁には季節ごとの装飾が施されている。長テーブルと小さな丸テーブルが混在し、友人同士で賑やかに食事をとる姿が見られる。


《浴場》は地下にあり、天然の魔力泉を引き込んだ広大な湯殿が備えられている。

魔力循環に効果があり、長時間の訓練の後には欠かせない場所だ。天井には星空の幻影が映し出され、入浴中の生徒たちに静かな癒しを与えていた。


そして《談話室》は、寮の一階に位置し、日が差し込む大きな窓とふかふかのソファ、読書用の照明が設けられた居心地のよい空間だった。


北側には、《中央広場》がある。

噴水を中心に、季節の花々が咲き誇るその場所は、授業の合間に生徒が集い、語らい、休息を取る憩いの場として親しまれていた。


ルクシアは、学びと鍛錬、そして人との繋がりを育む“ひとつの街”のような存在なのだ。


   ◇


午後。陽射しが傾きはじめた頃、アデル:セリオルは学生寮の裏手にある小さな中庭で、ひとりベンチに座っていた。


手元のノートには、見慣れた魔法陣の図と、走り書きのようなメモが並んでいる。


「光と闇の同時展開は、やっぱり魔力の均衡が難しい……。闇の出力を少し抑えて、光で制御を補う形なら……」


そう呟きながら、アデルは静かに両手を広げた。


右手に意識を集中すると、掌に淡い白色の光が灯る。

癒光ヒール・グレア》――光属性の回復魔法だ。軽度の傷を癒す効力を持ち、精神力に応じて効果が左右される。


「ふぅ……。制御は安定してるな。よし、次は……」


左手には、闇の魔力を集めてみる。

黒く揺らめく球体――《闇縛鎖ダーク・バインド》の前段階。


「……やっぱり、同時は重い」


同時に扱うとどちらかに負荷がかかり魔力の負担が大きい。それだけではなく、交互に使い続けるだけでも安定しない。


「まあ、とりあえず自分が扱える魔法だけでも把握しておくか。

 やれることはまだそう多くはないけど独学で覚えたにしては上出来なのかもな。」


光刃解放ルミナス・ブレイド》― 光属性の魔力を剣に纏わせ、敵を斬る技

闇閃斬シャドウ・スラッシュ》― 闇の魔力を収束し、一閃の剣撃に乗せる技

閃光跳躍フラッシュ・リープ》―光の魔法を体に纏わせ、相手の間合いに接近する技

光斬突ルミナス・スラスト》―光属性の魔力を剣に纏わせ、魔法の剣を作り出す技

聖剣光輪セイクリッド・サークル》― 光の輪を剣先から展開し、敵を攻撃する斬撃波。

閃撃斬ライティング・スラッシュ》―光属性の刃を斬撃として飛ばして攻撃する技

影穿閃シャドウ・スティング》―足元から無数の闇の針を展開し串刺しにする。

光撃破ブライト・バースト》―空間に無数の光の刃を展開し相手へと打ち出す。

《黒の一閃ダーク・スライサー》―闇の刃を斬撃として飛ばして相手を攻撃する。


ノートに記された自分のスキルの名をひとつずつ口にしていく。


「それに、回復魔法と防御魔法……《癒光ヒール・グレア》、瞬間展開型の《光障壁ライト・シェル》。持続防壁の《光盾ルミナス・シールド》……」


ページの端には、まだ試していない技の構想が並んでいた。


「技の構想はあるけど……。今は制御を優先しないとな」


自分の力を見つめ直すこの時間が、アデルにとっては戦うことと同じくらい大切だった。


「はあ…光と闇、どっちも強い魔法なんだろうけどな…俺にとっては暴れ馬だよな」

 アデルはそう呟きながら肩を落とした。


遠くから鐘の音が聞こえる。次の授業が近づいていた。


ノートを閉じ、アデルは立ち上がった。


(まあ、焦らなくていい。少しずつでいい。……俺の力なんだから、俺自身のために)


そんな想いを胸に抱きながら、アデルは再び、学園の喧騒の中へと足を踏み出していった。


   ◇


 午後の演習場。真上から注ぐ陽光が砂地を熱し、空気がかすかに揺らめいている。空には雲ひとつなく、蒼天がどこまでも広がっていた。

 だが、演習場の中央に立つふたりの少年の視線は、そんな空の清さを忘れるほどに鋭く、張り詰めていた。


 アデル:セリオルとアスラ:マダリオン――ふたりは互いに間合いを取り、無言のまま睨み合っていた。

 周囲では、同級生たちが距離を取って見守っている。誰もが口を閉ざし、この異様な空気を壊すまいと息を呑んでいた。


 「模擬戦、開始!」


 教師の号令が演習場に響き渡ると同時に、アスラが地面を蹴った。


 「《雷撃加速ブリッツ・ダッシュ》!」


 その声とともに、アスラの体が青白い雷光に包まれ、一陣の風のようにアデルへと迫る。


 「速い――!」


 アデルは目を見開きながらも、すぐに反応し、片手剣を構える。


 「《聖剣光輪セイクリッド・サークル》!」


 白光が剣先に集い、円形の閃光となって展開する。アスラの斬撃とアデルの魔力が激突し、刃の交錯とともに火花が散った。演習場に、鋭い音と白い残光が瞬く。


 二人の動きは互角だった。攻めるアスラ、防ぐアデル――そしてすぐに立場が逆転する。


 「……やるじゃないか、アスラ」


 アデルが息を整えながら言葉を投げる。


 「お前もな……だが、力に頼りすぎだ!」


 アスラは地を蹴って後方に跳び、空中で身体をひねって構えを変える。


 「《雷鎖縛陣サンダー・チェイン》!」


 その詠唱とともに、地面から雷の鎖が複数、蛇のように這い出した。鎖は電光を纏い、アデルの足元を包囲するように絡みつこうとする。


 「くっ……!」


 アデルは素早く後方へ跳躍し、左手で魔力を構える。


 「《閃光跳躍フラッシュ・リープ》!」


 まばゆい光がアデルの身体を包み、雷鎖をかいくぐってアスラの横合いへ瞬時に回り込む。その勢いのまま、アデルの剣が斜めに閃いた。


 「っ……!」


 アスラも剣を交差させて防ぎ、またしても刃と刃が激突する。魔力の波動が炸裂し、周囲の生徒たちの髪を揺らした。


 息を詰めるような数瞬の攻防。やがて、アスラが大きく跳び退いて距離を取る。彼は剣を下ろし、静かに息を吐いた。


 「……これ以上は無意味だ」


 「何だよ、もう終わりか?」


 アデルは片眉を上げながら言った。だが、その声にどこか苛立ちの色が混じっていた。


 「お前は……“自分が特別”だと思ってるんじゃないのか?」


 アスラの目が鋭くなる。


 「光と闇、両方の属性を持ってるからって、俺たちとは違うと?」


 「いや、そんなつもりは――」


 アデルが口を開くも、アスラの声がそれを遮った。


 「俺には、見えるんだよ。お前の戦い方、どこかで“自分の強さ”に安心してる。

  光と闇を抱えてるから、うまく扱えなくても仕方ないって……どこかでそう思ってるだろ?」


 その言葉は、アデルの胸に突き刺さった。反論しようとしたが、言葉が出てこなかった。


   ◇


 ……雷鳴が轟いた。

 遠い過去、アスラの心に焼き付いた忌まわしい記憶が蘇る。


 かつて、彼には家族がいた。小さな村で慎ましくも温かい暮らしをしていた――はずだった。


 だが……


 (あの晩、あの日以降全てが変わってしまった……)


 あいつのせいで母も父も故郷さえ失った。

 雷のような閃光、火の雨。泣き叫ぶ声。焼け落ちる屋根。剣を握る暇もなかった。


 目の前で倒れる父。守ろうとして覆いかぶさった母の最期の叫び。

 あの時、力があれば、守れたかもしれない。否――守れなければならなかった。


 アスラは復讐を誓った。

 復讐者として、その刃で討ち果たすために。強くあろうと誓った。


(俺には……目的がある。だから緩んだやつをみるとイライラするのかもな……)


 アデルを決して憎んだりしてるわけではない、ただ自身にもアデルのような光と闇のような

 力があればと心の内で思うのだった。


   ◇


 「おーおー、やってるわねえ。……いい加減にしたら?」


 緊張を破るように、リリス:ブラッドが演習場へと歩み出てきた。腕を組み、冷ややかな目を向けてくる。


 「訓練ならともかく、睨み合いで勝てるわけじゃないわよ?」


 「……ああ。悪かったな」


 アスラは短く言い残し、剣を背負って演習場を立ち去る。


 残されたアデルも、ため息をつきながら剣を鞘に収めた。


 「ねえ、ちょっと言われたぐらいで落ち込むタイプ? 意外と繊細なのね」


 「いや……なんでもないさ」


 アデルはそう答えるが、その声にはわずかな迷いがあった。


 (アスラの言う通り……俺は、どこかで“光と闇”という特別さに甘えてるのかもしれない)


 自分が誇っていた“力”が、ただの優越感に変わってはいなかったか――その疑念が、心を静かに蝕んでいく。


 「はあ……あいつ、なんであんなに突っかかってくるんだ?」


 アデルの問いに、リリスは肩をすくめた。


 「さあね。けど、アスラはアスラ。あんたはあんたでしょ?」


 その何気ない言葉に、アデルは目を伏せたまま、小さく笑った。


 その日、演習場の空はどこまでも澄み渡っていた。

 けれどそこに吹く風は、どこか張りつめていて――ふたりの少年の胸のうちを映すかのようだった。


   ◇


 昼の鐘が鳴り響く中、魔導学園ルクシアの食堂は活気に満ちていた。


 大きな窓から差し込む陽光が木製のテーブルに反射し、温かな光が料理を照らしている。魔力温調された空間は快適で、香草とスープの香りが穏やかに鼻腔をくすぐった。


 アデル:セリオルは一人、いつもの窓際の席に座り、パンをちぎりながら静かに昼食を取っていた。


 (……今日の訓練、少しは前に進めたかな)


 その傍らへ、控えめな足音とともにリリス:ブラッドが現れる。


 「隣、いい?」

 「もちろん」


 彼女もトレイを置き、向かいに腰を下ろした。皿にはトマトスープと白い蒸しパン、サラダが並ぶ。


 ふと後ろから、豪快な声が弾んだ。


 「お、見つけたぞアデル!」


 タガロフ:ライクがトレイを手に現れ、空いた席にどかりと座った。


 「また静かなところ選びやがって。お前の趣味ってほんっと地味だよな」

 「落ち着くからな」

 「ま、悪くねぇけどな。こうして飯食ってると、家にいた頃を思い出すわ」


 タガロフは笑いながら肉の塊に齧りついた。リリスもまた、どこか懐かしそうに微笑を浮かべる。


 そんなやりとりの合間、ふとタガロフが思い出したように尋ねた。


 「なあ、アデル。お前の家ってどんな家だったんだ? 家族とか」


 アデルは一瞬手を止め、パンを置いた。


 「……ああ。両親は、冒険者だったよ」

 「まじで? 二人ともか?」

 「うん。父さんは闇魔法を使う剣士だった。母さんは……光の魔法を得意にしてたらしい。もともとは、どこかに仕えてた人だったらしいけど」


 言葉は淡々としていたが、その目には確かな尊敬と愛情があった。


 「すご……」

 リリスが思わず呟いた。


 「光と闇、か……」


 タガロフが箸を止める。


 「なあ、それって……“セリオル”って名前、俺なんか聞いたことある気がすんだけど」


 「わたしも」

 リリスが静かに口を開いた。


 「闇魔法を使う剣士って。数十年前の魔王討伐に関わった、戦士がいたって……学術記録で見たことがある。

 それにたしか光魔法を使う巫女もいたと思うけど。」


 「はあ? 魔王討伐?……冒険者ではあったようだけど、さすがにそこまで大層な人じゃないと思うけどな。父さんも母さんも、そういう話は何もしてなかったぞ?

  それに、俺は二人の魔法を使う姿を見たことがないんだ。」


 アデルはそう言って首をかしげながらパンを口に運んだ。


 「はあ? 魔法を使う姿を見たことがないってどういうことだ? じゃあ普段どうやって暮らしてるんだよ」

 タガロフが意味が分からないように顔を歪ませる。


 「そのままの意味だよ。魔法なしで故郷の田舎でひっそりと暮らしてるぜ。水は湖と川から引いてるし、火は魔道具を使ってる。ま、魔道具があれば魔法なしでもなんとかなるってことだよ」


 「でもなんで魔法を使わないのかしら」


 「使わないんじゃなくて使えないって聞いたぜ。詳しい理由は教えてくれないけどな。だから冒険者ではあっただろうけど、魔王討伐なんてありえないって」


 「そうかー? でも、闇の剣士に光の巫女なんて、滅多にいないぜ?」

 タガロフが口をもぐもぐさせながら言う。

 「アデルの魔力の制御とか、光と闇の2属性持ちとか……そっから来てるんじゃねぇのか」


 「絶対違うだろ。それに、そうだとしても……今の俺はまだ、全然だよ」


 アデルの笑顔には、自嘲ではなく素直な謙虚さがにじんでいた。


 ふっと、言葉が途切れる。だがその沈黙は、不思議と心地よく、誰も気まずさを感じてはいなかった。互いに言葉にしない理解が、食卓に静かに染み渡っていた。


 「じゃ、才能の証ってことで……このパン、一個くれ!」

 「なんでそうなる!」

 「いいじゃねぇか。お前の両親も絶対食いしん坊だったって!」


 リリスが小さく笑った。アデルも、なぜかその時、久しぶりに胸があたたかくなるのを感じた。


 「……君たち、楽しそうだね」


 控えめな声が響き、三人が振り向くと、学生服に身を包んだ少年――シグ:エルグランドが立っていた。整った顔立ちに、真面目そうな瞳。そして手には分厚い参考書。


 「よかったら、ここ……いいかな?」


 「ああ、どうぞ」

 アデルが微笑んで席を譲る。シグは静かに腰を下ろし、パンをかじりながら、ふと問いかけた。


 「……さっきの模擬戦、見てたよ。アスラ君……ちょっと気になって」


 リリスとタガロフも、顔を見合わせる。


 「アイツ、なんかアデルに対してきつすぎないか?」

 「そうね……何か、理由があるのかしら」


 アデルは視線を下げ、パンの欠片を指先でつついた。

 

 「……分からない。でも、ただの嫌がらせって感じじゃなかった。なんていうか――あいつ自身の、何かに対する怒りみたいな……

  苛立ちのようなものを感じた。」


   ◇


 ――その頃。


 人目を避けるように、アスラ:マダリオンは学園の外れにある丘へと歩いていた。風が草を揺らし、遠くにルクシアの鐘の音が聞こえる。


 アスラは、誰にも見せたことのない顔で、ただ黙って空を仰いだ。


 (あいつの“特別”さが、俺を苛立たせるのは――)


 脳裏に、遠い記憶がよみがえる。


 あの夜。魔法が飛び交い、燃える家々。響いた母の悲鳴。剣を握って戦おうとした父の姿。そのすべてを奪い去ったのは、ただひとり――


 (俺から“すべて”を奪った、あの男……。奴の瞳は、闇に染まっていた。なのに――)


 アスラは拳を握る。


 (なぜ、アイツは“闇”を持ちながら……まるで無垢みたいに、それを使う?)


 アデル:セリオルという存在が、どうしようもなく眩しかった。

 自分が必死に這い上がろうとしている場所に、まるで最初から立っているように見えて――悔しかった。


 (俺は……復讐のために強くなるって決めたのに)


 風が吹き抜ける。アスラの銀の髪が揺れ、空に映えた。


 (なのに、あいつは……誰かのために“守る”ための力を求めてる)


 遠い記憶の中で、幼い自分が泣きながら父にしがみつく。

 もう戻らない、安らぎの時間。


 「……あいつのように、もし――あの時力が、あったなら…」


 声は風にかき消えた。


 アスラは立ち尽くしながら、拳を強く握り直した。


 “復讐”と“希望”の間で揺れる、少年の瞳が曇りなく澄む日は、まだ遠かった。

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