✦プロローグ「銀河からの招待状」✦
その夜、私のスマホがやけに騒がしかった。
通知が止まらない。しかも全部英語でも中国語でもない、見たこともない文字列。
──いや、これ記号? ていうか何語?
「⊕⊕⊕:地球女子代表認証済」
「幹事認定:朝日咲」
「招集まで残り…00:00:03」
「は?」
変なカウントダウンが始まった。意味がわからない。
咄嗟にスマホを投げた瞬間──部屋が、ねじれた。
ぐにゃり、と音がしそうなくらい天井と床が歪んで、私の身体はふわっと宙に浮いた。
声も出ない。息もできない。でも、意識だけは鮮明。
そして、視界の中心に浮かぶのは、ひとつの光る球体だった。
大きさはサッカーボールくらい。真っ白で、表面に青い文字が光ってる。
「ごきげんよう、朝日咲さん。あなたは選ばれました」
しゃべった。光る球が、喋った!? え、私死んだの? これ臨死体験? 成仏コース?
「あなたは“銀河女子会地球支部”の幹事として正式に任命されました」
銀河、なに? 女子会? 支部って地球にそんなのあったの!? ていうか、私、JKなんだけど!!
「なお、辞退は不可です♪」
「勝手すぎんだろーーッ!!」
私の叫びが空間に吸い込まれると同時に、異世界──いや、宇宙女子会が幕を開けた。