第二章 天使
「ちょっとまったああああああああああああああああああ!!!」
キーーーーーーーーーーーーーーーーン・・・・・・
いきなりすごく大きな声がした。
・・・正直、うるさい。頭に響くーー・・・!!
そしてその大きな声の主は、アレクとは全く逆で、真っ白な・・・マント?|(なんだこれ・・・。)に、包まれていた。
アレクと同じで、フードを深くかぶっていて、やっぱり顔が隠れてる。
・・・・・・流行ってんの?
「で、・・・あなたは誰ですか?|(天使とかやめてね・・・?)」
「僕はラピス。 天使だよ。」
「はあーーーーーーー・・・・・・。」
「ちょ、やめてよその顔!どうせ『なに?なんかまた変な人出てきちゃったよ・・・。私大丈夫かな?疲れてんのかな?』みたいなこと思ってるんでしょ!?」
「おおーーー。もろ当たってます。よく分かりましたね!」
「え、いや、まあ・・・じゃなくて!!」
この人、ラクシスもアレクと同じ様なことを言う。
私ほんとに大丈夫かなあ・・・?この状況にどんどん慣れてきちゃったよ・・・。
「で、あなたは何をしにきたの?」
「よくぞ聞いてくれました!!」
ああーー。この人テンション高いなあ・・・。
ってなに冷静に考えてんだろ・・・!
「僕は君を止めに来たの。」
「止めに?なにを?」
「今君は、誰の物かも分からない、拾った財布を自分の物にしようとしてたでしょ?」
ばれてる・・・。
私は思い切りアレクを睨んだ。
「ちょ、なにこっち睨んでんの!?怖いんだけど!」
「アレク!さっき誰も見てないからばれないって言ったよね!?」
「仕方ねえだろ!?こいつは天使だぞ!?どっからでも見てんだよ!!」
「・・・・・・・・・・・・はあ。」
私はため息をついた。
そろそろ信じなきゃいけないのかなあ?
・・・・・・天使と、悪魔。
存在するはずがないのになあ・・・。
・・・!証拠!!
こいつらを天使と悪魔だって信じるための証拠がない!!
「アレク!ラピス!なにか天使っぽいものとか、悪魔っぽいものとか持ってない!?」
「「はあ?」」
二人は声をそろえて言った。
私そんなに変なこと言ったかなあ?
「いいから見せてってば!羽とかでいいから!あ、つけた羽は引きちぎるけどね?」
「羽って・・・。ねえ、君さあ。さっきから気づいてないの?」
「・・・なにが?」
何のことだろ・・・?
「何がって・・・。俺とラピスの背中、よく見ろよ。」
アレクはそう言い、後ろを向いた。
すると、ラピスもそれに便乗するように後ろを向いた。
「・・・?・・・・・・・・・・・・ああ!!!!!!」
私はそれを見てびっくりした。
アレクにはコウモリのような黒い大きな翼が、ラピスには鳥のような白い大きな翼が背中から・・・。
「・・・・・・・・・生えてる・・・。」
天使が出てきましたね。
「ちっ、やっぱり出てきたよ・・・。上回るとか言ってなかったっけコイツ。嘘つきやがった・・・。」
・・・と思った方、本っっっっっ当に申し訳ありません!!
こんな風に流れていってしまいました。まあ次章もこんな感じです。
「もうやめ。こんな小説には付き合ってられない。」
と思った方。・・・行かないで下さい!!!!!!
あなた一人がいなくなるだけでもう0人になるかもしれないんです!!お願いします!行かないでええええええええ!!
・・・取り乱しました。申し訳ないです。ほんとに。
では、次章も付き合ってくれるっていう方は付き合ってください。