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33 二人目との結婚

 結子の実家である西桜木家に、和樹たちは助力を求めることにした。白川家に対抗するためには他の家の助力も必要だ。

 明日の早朝に、祝園寺・東三条・西桜木の3家が合同で白川家の屋敷を襲撃する。そして、透子たちを助け出すのだ。


 本当なら、いますぐにでも透子たちを助けに行きたい。ただ、それで和樹が返り討ちにされてしまえば、今度は観月や桜子まで凌辱される羽目になる。


 だから、万全の準備をする必要がある。


 その準備の内容が……目の前の女の子三人に奉仕されることだとしても。

 

 15歳の観月、エミリア、13歳の桜子の三人の少女が、ソファの和樹の前にひざまずいている。

 いずれも劣らぬ美少女で、三人とも半裸だった。東三条の屋敷のリビングで、和樹はどきどきしていた。


 霊力を高めるため、和樹はこの三人の少女を抱く必要がある。それは三人の少女の希望でも会った。

 ただ――。


「さ、三人同時である必要はある……?」


「ほ、本当は順番を決めて抱いていただくつもりだったんです。ですが……」


 エミリアが顔を赤らめる。どうやら三人が自分こそが一番と言って譲らず、決まらなかったらしい。


 エミリアはバスタオル一枚を羽織った姿で、ぺたんと膝をついて、和樹を上目遣いに見ている。今日知り合ったばかりの金髪碧眼美少女が、そんなあられもない格好で目の前にいるなんて信じられない。


 エミリアは三人の中では一番スタイルも良いし、胸の膨らみがはちきれんばかりにバスタオルを押し上げている。

 さっきは裸も見てしまったし。


 一方、正反対に一番慎ましやからな身体なのが、桜子だ。といっても、桜子ももう十分に女の子だ。

 男たちに衣服を奪われたからか、なぜか青いスクール水着を着ている。


 桜子はふふっと笑う。


「お兄ちゃんが決めていいんだよ?」


「そ、そう言われても……」


 桜子はそっとソファの上の和樹の膝の上に座った。

 そして、えへへと笑う。


「さ、桜子!?」


「わたしはお兄ちゃんに可愛がってほしいな♪」


「どいてくれない……?」


「むー。お兄ちゃん、せっかく可愛い女の子が膝に乗って甘えているんだから、もっと喜んでほしいな」


「そうは言ってもね……」


「これから、お兄ちゃんは、わ、わたしとエッチするんだよ? このぐらいで恥ずかしがってたら……ダメ」


 といっても、和樹は観月を抱いただけで精一杯で、桜子やエミリアまで自分のものにする余裕なんてなかった。

 責任だって取れない。 

 

 でも、もはやそんなことを言っている場合ではない。透子を救うためにも、そして、桜子たちが凌辱で処女を失うのを防ぐためにも、和樹は桜子たちを抱かない選択肢はなかった。


(透子とだって、もっと早くしていれば……)


 拉致される前に、透子としておけばよかった。透子は和樹との子作りを懇願していた。なのに、和樹が決断できなかったせいで、今、透子は危機にさらされている。


 透子を助けたら、必ず透子のことも抱こう。もう和樹は逃げることをやめた。

 自分に与えられた使命を果たさないといけない。観月たちと結婚して、祝園寺と東三条の家を支え、女性たちを守らないといけない。

 

 その第一歩が、目の前にいる桜子たちと「結婚」することだった。

 和樹は決意した。


 そして、桜子をそっと背後から抱きしめた。


「お、お兄ちゃん!?」


 桜子が甲高い驚きの声を上げ、そして頬を真っ赤に染めた。


「これぐらいで恥ずかしがってたら、ダメなんじゃない?」


 和樹が言うと、桜子は「そうだけど……」とうつむいてしまう。


 桜子は抗議するようにこちらを振り向いたので、和樹はそのまま小さな唇にキスをした。


 やがてキスを終えると、桜子はぽーっとした顔で、和樹を見つめた。


「これから、わたし……お兄ちゃんの女の子にされちゃうんだ」


「……ごめん。こんな形で」


「ううん、いいの。だって、これはわたしがずっと前から望んでいたことなんだもの」


 桜子はとても優しい笑みを浮かべた。そんな桜子を和樹は抱きかかえた。


「きゃっ……」


 そして、和樹は桜子を寝室まで運び、ベッドに横たえた。


 こうして和樹は二人目の女の子と結婚した。






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