シシリー・ヒトリ
現れた碧眼ブロンド長髪のロリ美少女は言った。
「貴様ら……よくもシミズリヒトを……」
童顔に似合わない低い、怖い声だ。
ちょっと飼い主がおれを本気で叱る時の声に似てた。
「君は?」
飼い主が聞いた。なんか顔がうっとりしてる。
「誰だ?」
「うるさい」
そう言うと美少女が手にしていた大剣を振った。
「わあ!」
飼い主が斬られた。あっという間に負けた。
「強いにゃ!」
へるたんが笑った。
「その力、そのあたしと張り合うほどのロリ美少女っぷり……。おまえが番人『シシリー・ヒトリ』にゃ?」
美少女は答えなかった。何も言わずに目で次の獲物を選んでる。おれを見るなよおれを見るなよ。
「……ヒトリ?」
飼い主が起き上がった。金色の鎧に助けられたな。よかったな。
「君は独りなの?」
まだ生きてたのを見ると迷わずもう一度シシリーが大剣を振り上げ、飼い主に襲いかかった。
飼い主も背中の大剣を抜いた。
ましゃーん!
へんな音がした。
無言でシシリーが退く。へんな音を立てた自分の大剣を確認するようにまじまじと眺めてる。
そして飼い主のほうを向いて、言った。
「あなた、ましゃーん?」
「は?」と、飼い主が言った。
「元の世界から、落ちて来た、私と同じましゃーんなのね?」
「ましゃーん……とは?」
飼い主が説明を求める。
「聞いたことがあるにゃ」
横からへるたんが言った。
「神に選ばれし地獄の戦士、その名も『マシャーン』」
なんだそれ。
「俺がそれだって言うのか?」
飼い主がオロオロしてる。




